NY円、 米指標改善で日米金利差を意識
1日のニューヨーク外国為替市場で円相場は反落し、
前日比50銭円安・ドル高 の1ドル=84円15~25銭で終えた。
米経済指標の改善や株式相場の大幅上昇を受けて、米国債利回りが上昇。
日米金利差の拡大が意識され、円売り・ドル 買いが優勢になった。
米民間雇用サービス会社オートマチック・データ・プロセッシング(ADP)が発表した
11月の全米雇用リポートで、非農業部門の雇用者数が市場予想以上に増加した。
3日発表の11月の米雇用統計が大幅に改善するとの思惑から、円売り・ドル買いが優勢になった。
欧州や中国、インドなどで製造業の景況感を示す購買担当者景気指数(PMI)が軒並み改善し、
世界的な景気期待から米株式相場が大幅に反発。
米長期金利の 指標である長期国債利回りが上昇したことも円売り・ドル買いにつながった。
円は84円40銭まで売られる場面があった。
米連邦準備理事会(FRB)のイエレン副議長がFRBの金融緩和策について
「ドル安にする目的はない」と述べたと伝わった。
ダラス連銀のフィッシャー総裁は、米経済が緩やかな回復基調にあるとの見解を示したが、
外国為替市場の反応は限られた。
一方、米サプライマネジメント協会(ISM)が発表した11月の製造業景況感指数が前月から小幅に低下し、
円がやや下げ渋る場面があった。
この日の円の高値は83円95銭だった。
円は対ユーロで大幅に反落し、前日比1円95銭円安・ユーロ高の1ユーロ=110円55~65銭で終えた。
欧州のPMI改善や予想を上回るドイツの小売売上高などを受け、ユーロ買いが優勢だった。
欧州中央銀行(ECB)理事会を2日に控え、
国債購入の積極化など市場の不安心理を鎮める対策が導入されるとの 期待もユーロの買いを誘った。
ユーロは対ドルで7営業日ぶりに反発し、
前日の1ユーロ=1.29ドル台後半から1.31ドル台前半に水準を切り上げた。
欧州の経済指標改善に加え、ECBが国債購入の積極化を決めるとの期待も買い戻しを誘った。
ロイター通信が米当局者の話として
「米国が国際通貨基金(IMF)を通じて欧州の安定に貢献する用意がある」とのコメントを伝え、
ユーロは1.3183ド ルまで買われる場面があった。
その後、ウォール・ストリート・ジャーナル(電子版)などが
「米国は欧州救済のためにIMFへの拠出を増やすといった議論は していない」
との米当局者のコメントを伝えた。
この日のユーロの安値は1.3047ドルだった。
(日経新聞マネー 12/2 7:33)