NY円、4日ぶり反発 対ユーロ2カ月半ぶり高値



30日のニューヨーク外国為替市場で円相場は4営業日ぶりに反発し、

前日比 60銭円高・ドル安の1ドル=83円65~75銭で取引を終えた。

欧州の財政不安が南欧諸国に広がるとの見方が根強く、投資家が運用リスクを回避する姿勢を強めた。

対ユーロでの円買いが進み、円の対ドル相場を押し上げた。

米長期債利回りが低下したため、日米金利差縮小を受けた円買い・ドル売りも誘った。

 

欧州市場でベルギーやスペイン、イタリアなどの国債利回りが上昇した。

ダウ・ジョーンズ通信によると、

国債の信用度の指標となるドイツの10年物国債と比べたイタリア国債の利回りの上乗せ幅が

ユーロ導入後の過去最高を更新したという。

欧州の財政問題が南欧諸国に拡大するとの懸念が一段と強まり、

円やドルな ど対主要通貨でユーロを売る動きが強かった。

対ユーロでの円買い圧力が強かったことにつれ、円は対ドルでも上昇した。

円は一時83円42銭まで上昇した。

 

米債券市場で「安全資産」とされる米国債に買いが入り、長期債利回りが低下(価格は上昇)した。

欧州不安で日米金利差縮小が続くとの思惑から、円買い・ドル売りが入ったとの指摘があった。

 

この日発表の11月の米製造業や米消費者関連の景況感指数は前月から改善し、市場予想も上回った。

一方、9月の米住宅価格指数は市場予想より弱い内容だっ た。

ただ、市場の関心は欧州問題に集中していたため、米経済指標は材料視されなかったという。

円の安値は83円89銭だった。

 

円は対ユーロで大幅に続伸し、前日比1円95銭円高・ユーロ安の1ユーロ=108円60~70銭で取引を終えた。

欧州の財政不安を背景に、朝方に一時108円33銭と、

9月15日以来約2カ月半ぶりの円高・ユーロ安水準を付けた。

 

ユーロは対ドルで大幅に6日続落。

前日終値の1ユーロ=1.31ドル台前半から1.29ドル後半に水準を切り下げた。

朝方に一時1.2969ドルまで下落し、9月15日以来約2カ月半ぶりのユーロ安・ドル高水準を付けた。

米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)がポルトガルの格付けを引き下げ方向で見直す

と発表したことも、ユーロの売り材料だった。この日の高値は1.3047ドルだった。

 

(日経新聞マネー 12/1 7:36)