10年金利2.79%で終了 欧州不安が続き
11月30日のニューヨーク債券市場で、長期債相場は3日続伸した。
長期金利 の指標である表面利率2.625%の10年物国債利回りは前日比0.03%低い(価格は高い)2.79%で終えた。
欧州各国の国家財政に対する警戒感が根強く、
投資家が運用リスクを避ける地合いが続いた。
11月の消費者信頼感指数など米経済指標が改善したものの、
代表的な安全資産である米国債には買いが優勢となった。
午前発表の11月の消費者信頼感指数は54.1と前月から4.2ポイント上昇し、6月以来の高水準となった。
11月の米シカ ゴ購買部協会景気指数(PMI)も市場予想を上回って改善。
米景気の持ち直しを示唆する経済指標が相次いだが、根強い欧州問題への警戒感が上回った。
ただ、午後に入ると債券相場は伸び悩んだ。
オバマ米大統領が昼過ぎの記者会見で、下院を掌握する共和党に政策面で歩み寄る姿勢を示し、
ブッシュ政権時代に 導入した減税策が延長されるとの思惑が浮上。
景気浮揚につながれば債券相場の重荷になるとの見方が広がった。
米サプライマネジメント協会(ISM)製造業景況感指数など重要な経済指標の発表をあすに控えていることも、
目先の利益をひとまず確定する売りを広げる一因となった。
バーナンキ米連邦準備理事会(FRB)議長のパネル討議での発言への反応は限られた。
ダウ・ジョーンズ通信などによると議長は
「雇用創出は米経済が直面する最も重要な問題」などと発言したという。
この日の10年債の最高利回りは2.81%、最低は2.75%だった。
金融政策の影響を受けやすい2年物国債相場は上昇。
利回りは前日比0.06%低い0.45%で終えた。
米財務省証券(TB)3カ月物金利は前日比0.01%高い0.15~0.17%だった。
(日経新聞マネー 12/1 7:18)