NY円、 対ユーロでドル買い
29日のニューヨーク外国為替市場で円相場は3日続落し、
前週末比25銭円 安・ドル高の1ドル=84円25~35銭で取引を終えた。
欧州の財政や金融システムへの根強い不安から、ユーロなど欧州通貨に対するドル買いが続き、
対円でもドルが買われた。
円相場は84円台前半で始まった後、一段の売りが出た。
欧州連合(EU)が28日にアイルランドへの金融支援や、
ユーロ圏の金融安定の枠組みである「欧州版国際通貨基金(IMF)」の骨格などを決定した。
ただ、アイルランドの財政・金融問題がポルトガルやスペインな ど南欧諸国に波及する
との警戒感は根強く、ニューヨーク市場でドル買い・ユーロ売りが再開。
対円でもドル買いが優勢になった。円は一時、84円41銭と9 月24日以来、約2カ月ぶりの安値を付けた。
円をさらに売り込む材料に乏しかったほか、米国債利回りの低下で日米金利差が縮小したこともあり、
円の下値は限られた。
対ユーロなどでのドル買いが一巡すると、対ドルの円相場はやや下げ渋った。
この日の円の高値は84円15銭だった。
円は対ユーロで上昇。前週末比75銭円高・ユーロ安の1ユーロ=110円55~65銭で取引を終えた。
欧州財政・金融問題への根強い警戒感から、幅広い通貨に対してユーロ売りが膨らんだ。
円は一時、110円26銭と9月15日以来ほぼ2カ月半ぶりの水準に上昇した。
ユーロは対ドルで5日続落し、前週末の1ユーロ=1.32ドル台前半から1.31ドル台前半に水準を切り下げた。
一時は1.3064ドルと節目の1.30 ドルに近づき、9月21日以来の安値を付けた。
ロンドン市場などで、EUのアイルランド支援決定などを手掛かりとしたユーロの買い戻しが続かなかったことで、
上値の重さが意識された。ユーロの高値は1.3164ドルだった。
(日経新聞マネー 11/30 7:27)