調整一服の週、物色は個人が参加しやすい中小型や材料銘柄へ


11月27日(土)14時12分配信 フィスコ


11/22-26の株式市場は地政学リスクによって波乱の局面もみられたが、

日本株の相対的な出遅れ修正の流れが続いた。

前週までの上昇でテクニカル的な 過熱感を指摘する向きが増えていたが、

アイルランド支援を背景とした欧州リスクの後退を評価する流れから、

日経平均は週初に10157.97円と戻り高値を更新した。

中国の預金準備率の引き上げ(50bp)の影響についても、アク抜け感につながっていた。

勤労感謝の祝日に北朝鮮による韓国砲撃が勃発し、

朝鮮半島の緊迫化を背景に翌24日は波乱のスタートになったが、

これまで過熱感が指摘されていたこともあり、日経平均の1万円割れ水準では押し目買いの好機 との見方に。

その後も感謝祭による米国市場の休場を挟むものの、

ブラックフライデーによる年末商戦への期待が高まる格好から、

日経平均は戻り高値水準での 底堅い展開が続いた。

日本株に対する出遅れ修正の流れは、今後も継続するとみられる。

米国では予想を上回る経済指標の発表が相次ぎ、追加の量的緩和観測が急速に後退している。

これにより長期金利が上昇し日米金利差が拡大。

ドルが買われやすい状態から円安に向かい、株高・債券安に向かわせる。

ただし、11/29-12/3についてはリバウンド基調の中での一服を想定した調整とみる。

28日から12月1日まで米韓の合同演習が行われるため、

北朝鮮との軍事衝突への警戒感が高まる可能性がある。

また、米国のブラックフライデー、月曜日のサイバーマンデー

と小売各社の出足による年末商戦への期待感はあ るが、

感謝祭が近づくにつれて相当期待度を高めていた感もあり、出尽くしにつながる可能性がある。

そのほか、米国では9月のS&Pケース・シラー 住宅価格指数、

11月のシカゴ購買部協会景況指数、11月の消費者信頼感指数、MBA住宅ローン申請指数、

11月の人員削減数、11月のADP雇用統計、 11月のISM製造業景況指数、

ベージュブック、失業保険申請件数、11月のISM非製造業景況指数、

そして週末には11月の雇用統計と、多くの経済指標 の発表が控えている。

経済指標の内容次第では、為替相場への影響も警戒されるところであり、

これを見極めたいとするムードが高まりやすいと考えられる。

また、中国でも11月の製造業購買担当者指数(PMI)、

11月のHSBC中国製造業購買担当者指数(PMI)などが予定されているため、様子見ムードにつ ながろう。

そのほか、参加者が限られていた面はあろうが、景気敏感やコア銘柄等への物色が一巡し、

より出遅れている銘柄への物色がみられている。

ヘッジファンドの決算に絡んだ商いも通過したとみられる。

一方、中小型株や材料系銘柄への物色が強まってきており、

指数連動よりは需給やテクニカル面など、個人投資家の参加しやすい相場展開が予想される。

また、週末には「JASDAQ-TOP20上場投信<1551 >」が設定されることもあり、

個人投資家よりの物色になりやすいであろう。

月末にはMSCIのリバランスが予定されており、グリー<3632 >などの動向も注目されるところ。

なお、日経平均がある程度の調整をみせたとしても、

出遅れ修正の需給変化がみられている現在の状況は変わらないと考えられる。

中国の引き締め警戒、インドで は不動産指数が1年4ヶ月ぶりの安値をつけるなど波乱をみせている。

欧州については欧州連合(EU)と国際通貨基金(IMF)によるアイルランド支援が

28日にも発表される可能性があり、波乱要因は一先ず後退する可能性があるが

欧州株の組み入れが強まるとは考えづらい。

そのため、日本株に対するウエイ ト引き上げといった見方によって、年末相場への期待が高まりそうである。

東証が香港の証券会社が日本に拠点を持たなくても東京市場で売買ができる整備を整えるなど、

先行きの資金流入を期待させよう。