NY円、続伸 対ユーロは一時110円台



23日のニューヨーク外国為替市場で円相場は続伸し、

前日比20銭円高・ドル 安の1ドル=83円10~20銭で取引を終えた。

一時は82円78銭まで上昇し、約1週間ぶりの円高・ドル安水準を付けた。

北朝鮮が23日に韓国領を砲撃 したことなどを受け、投資家のリスク回避姿勢が強まった。

安全資産とされる米国債への買いで米長期金利が低下したことを受け、

円買い・ドル売りの動きが広 がった。

 

欧州の国家財政や金融システムに対する不安心理も、投資家の安全資産選好を強める一因となった。

「ドイツのメルケル首相がユーロ について深刻な状況との認識を示した」との報道を受け、

質への逃避への動きが加速。

米国債相場を押し上げ、円買い圧力を強めた。

朝方発表の米実質国内総生産(GDP)改定値は速報値から上方修正されたが、

エコノミストらによる事前予測に近い内容だったため、市場の反応は限られた。

 

円相場は午後から上げ幅を縮小した。

米5年物国債の入札結果が芳しくなかったとの見方から米国債相場が伸び悩み、

米金利が上昇幅を縮めた。

これを受けドルを買い戻す動きが広がった。この日の円の安値は83円44銭だった。

 

23日午後に発表された米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨(2~3日開催分)への反応は限られた。

景気認識の厳しさがうかがえた一方、

国債購入に よる追加金融緩和には慎重意見も出たことがわかり

「(米国債や円相場にとって)強弱感が入り交じった内容」(邦銀ディーラー)との評価が聞かれた。

 

円は対ユーロで大幅に続伸した。前日比2円35銭円高・ユーロ安の1ユーロ=111円10~20銭で取引を終えた。

欧州財政・金融問題などを背景に一時は110円75銭まで上昇し、

9月中旬以来、約2カ月ぶりの円高・ユーロ安水準を付けた。

 

ユーロは対ドルで大幅続落した。前日終値の1ユーロ=1.36ドル台前半から、

1.33ドル台後半に水準を切り下げた。

ユーロは一時1.3361ドルと9月下旬以来の安値水準を付けた。

ニューヨーク市場での高値は1.3517ドルだった。

(日経新聞マネー 11/24 7:42)