142.21 (1.27%) 米国株、ダウ大幅続落し142ドル安
朝鮮半島緊迫化や欧州不安で
23日の米株式市場でダウ工業株30種平均は大幅続落し、
前日比142ドル 21セント(1.3%)安の1万1036ドル37セントで終えた。
ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は5営業日ぶりに反落し、
同37.07ポイ ント(1.5%)安の2494.95だった。
朝鮮半島情勢の緊迫化や根強い欧州財政・金融不安を背景に投資家が運用リスクを回避する姿勢を強め、
株式は売 られた。
米東部時間の未明に北朝鮮が韓国領を砲撃したと報じられ、
南北の軍事衝突が深刻化するとの警戒感が広がった。
韓国通貨ウォンが急落したことも市場心理を冷やした。
アイルランドの不良債権問題がポルトガルなど他国に広がるとの思惑も根強かった。
この日は有力格付け会社がポルトガルの 金融機関への懸念を示したと報じられた。
リスク回避の動きが広がったうえ、
ユーロなどに対するドル高を背景に原油などの商品先物相場が下 落したため、
シェブロンやエクソンモービルなどの石油株やデュポンといった素材株が売られた。
ダウ平均は一時186ドル安まで下げ幅を広げ、節目の1万 1000ドルを割り込む場面があった。
午後に米連邦準備理事会(FRB)が米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨(2~3日開催分)
と併せて公表した経済見通しで2010年、11年の米成長率予想を下方修正したため、
景気の不透明感が意識されたとの見方もあった。
ニューヨーク証券取引所(NYSE)の売買高は約10億2000万株(速報)、
ナスダック市場は約18億3000万株(同)だった。
業種別S&P500種株価指数は「エネルギー」を筆頭に全10業種が下落した。
インサイダー取引で情報流出に関与した可能性が取りざたされている
米金融大手ゴールドマン・サックスに売りが続き、JPモルガン・チェースなど他の金融株も軟調だった。
欧州連合(EU)などから資金支援を受ける予定のアイルランドの大手銀アイルランド銀行は、
公的資金が注入されれば株主価値が希薄化するとの見方から2割余り下げた。
英金融大手のロイズ・バンキング・グループやロイヤル・バンク・オブ・スコットランド(RBS)、
ドイツ銀行などアイルランドへの投融資が 多いとされる欧州の銀行も総じて安かった。
朝方発表した8~10月期決算が市場予想を下回った食品大手のキャンベル・スープも下落した。
半面、前日夕に決算と併せて発表した業績見通しが市場予想を上回った
パソコンのヒューレット・パッカード(HP)が上昇。
ファンドへの身売りで合意したと発表した衣料品小売りのJクルーは急上昇した。
(日経新聞マネー 11/24 7:27)