NY円、 欧州の財政懸念で



8日のニューヨーク外国為替市場で円相場は小反発し、

前週末比10銭円高・ド ル安の1ドル=81円10~20銭で取引を終えた。

アイルランドなどユーロ圏の一部諸国の財政懸念を背景に円が対ユーロで上昇し、

対ドルでも円買いがやや 優勢となった。

 

アイルランドの財政再建を巡る不透明感から、このところ同国の国債利回りが上昇基調にある。

ポルトガルなどユーロ圏の一部 の国の財政・金融不安も蒸し返され、円が対ユーロで買い優勢となった。

この日は米経済指標の発表など取引材料が少なく、円の対ドル相場は動意に乏しかったが、

対ユーロでの円の上昇につれて、対ドルでも円が買われた。

 

ウォーシュ米連邦準備理事会(FRB)理事が8日付の米ウォール・ストリー ト・ジャーナル紙への寄稿で、

FRBによる資産購入のみで米景気を押し上げるのは難しいとの見方を示した。

フィッシャー・ダラス連銀総裁は講演で、米金融 緩和が将来的なインフレを招くリスクを指摘した。

寄稿文や発言の内容は新味に乏しいと受け止められ、外国為替相場の反応は限られた。

 

円はロンドン市場で81円ちょうどまで買われた後、ニューヨーク市場では81円台前半での小動きが続いた。

高値は81円08銭、安値は81銭25銭。

 

円は対ユーロで大幅に続伸し、前週末比1円05銭円高・ユーロ安の1ユーロ=112円95銭~113円05銭で

取引を終えた。欧州の財政懸念から円買い・ユーロ売りが優勢となった。

 

ユーロはドルに対して続落し、前週末終値の1ユーロ=1.40ドル台前半から1.39ドル台前半に下落した。

欧州の財政懸念などを背景にユーロ売り・ドル買いが優勢となった。

ユーロの安値は1.3887ドル、高値は1.3951ドルだった。

                                    (日経新聞マネー 11/9 7:33)