NY円、 米金融緩和の長期化観測で
4日のニューヨーク外国為替市場で円相場は4日ぶりに反発し、
前日比35銭円 高・ドル安の1ドル=80円70~80銭で取引を終えた。
米連邦準備理事会(FRB)による金融緩和が長期化するとの見方などから円買い・ドル売りが優勢となった。
前日の米連邦公開市場委員会(FOMC)でFRBは金融緩和の拡大を決め、
バーナンキFRB議長が米紙への寄稿で株高による個人消費の刺激効果を指摘した。
FRBは景気や物価が改善するまで金融緩和を続けるとの観測から、
幅広い通貨に対してドル売りが優勢となった。
米株式相場や原油など商品先物相場が上昇し、投資家が運用リスクを取りやすくなるとの見方から、
低金利通貨のドルが相対的に金利の高い通貨に対して下落。円買い・ドル売りにつながった。
ただ、日銀が5日まで開く金融政策決定会合の結果を見極めたいとのムードも強く、
円買い・ドル売りを積極的に進める動きは限られた。
週間の新規失業保険申 請件数は前週比で増加し、市場予想を上回ったが、
相場の反応は目立たなかった。円の高値は80円58銭、安値は81円00銭だった。
円は 対ユーロで小幅に3日続落し、前日比05銭円安・ユーロ高の1ユーロ=114円65~75銭で取引を終えた。
投資家が運用リスクを取りやすくなるとの見方から低金利の円売りがやや優勢となった。
欧州市場で円は一時115円42銭まで下落し、10月7日以来の安値を付けた。
ユーロはドルに対して3日続伸し、前日終値の1ユーロ=1.41ドル台前半から1.42ドル台前半に上昇した。
米金融緩和の長期化観測や、投資家のリスク選好が高まるとの見方からユーロ買い・ドル売りが優勢となった。
欧州中央銀行(ECB)が4日の理事会で政策金利の据え置きを決めた。
トリシェECB総裁が理事会後の会見で、現状の危機対応型の金融政策について
「性質上、一時的なもの」と述べたと伝わった。
前日に追加の金融緩和を決めたFRBとの金融政策の方向性の違いを改めて意識し、
ユーロを買う動きもあったとの声も聞かれた。
ユーロは1.4283ドルまで上昇し、1月20日以来、約9カ月半ぶりの高値を付けた。安値は1.4185ドルだった。
英ポ ンドは対ドルで上昇。前日夕の1ポンド=1.61ドル台前半から1.62ドル台後半に上昇した。
米金融緩和の長期化観測などを背景にポンド買い・ドル売り が膨らんだ。
イングランド銀行(中央銀行)が4日開いた金融政策委員会で、政策金利を据え置き、
追加の金融緩和を見送った。市場の一部では英中銀が追加緩 和を決めるとの思惑もあったといい、
結果発表後はポンドが買い戻された。ポンドは一時1.6300ドル前後まで上昇し、1月下旬以来の高値を付けた。
(日経新聞マネー 11/5 6:42)