NY円 米指標改善などで



3日のニューヨーク外国為替市場で円相場は3日続落し、

前日比45銭円安・ド ル高の1ドル=81円05~15銭で取引を終えた。

米経済指標の改善をきっかけに、持ち高調整目的の円売り・ドル買いが出た。

米連邦準備理事会(FRB) が米連邦公開市場委員会(FOMC)で追加の金融緩和を決めた。

材料出尽くし感から円は一段安となる場面もあったが、米長期債利回りの低下を受けて下げ 渋った。

 

米民間雇用サービス会社オートマチック・データ・プロセッシング(ADP)発表の

10月の全米雇用リポートや米サプライマネジメ ント協会(ISM)による同月の非製造業景況感指数など、

米経済指標の内容が市場予想以上に前月から改善した。

米景気懸念がひとまず和らぎ、FOMCの結果発表を前にこれまで積み上がっていた

ドルの売り持ち高を調整する目的の円売り・ドル買いが出たという。

 

FRBはFOMC後の声明で、

6000億ドルの長期国債を2011年6月末までに購入する追加金融緩和策を発表した。

国債購入規模は想定の範囲内との見方から利益確定の円売り・ドル買いが出て、

円は一時81円59銭まで下落した。

 

ただ、米債券市場で中長期国債の利回りが低下し、

日米金利差の縮小を受けた円の買い戻しが入り、円の対ドル相場はやや下げ幅を縮めた。

声明の発表直後に国 債購入規模が一部の予想より大きいとの見方から

一時円買い・ドル売りが優勢となるなど、円の対ドル相場は不安定な値動きとなる場面もあった。

 

ニューヨーク市場での円の高値は朝方に付けた80円78銭だった。

 

円は対ユーロで大幅に続落し、前日比1円50銭円安・ユーロ高の1ユーロ=114円60~70銭で取引を終えた。

対ドルで円を売る動きが強かったため、対ユーロの円相場にも売りが波及した。

前月末からの円高・ユーロ安を受けた持ち高調整目的の円売り・ドル買いが続いたとの声も聞かれた。

 

ユーロは対ドルで続伸。

前日終値の1ユーロ=1.40ドル台前半から1.41ドル台前半に水準を切り上げた。

FRBが追加金融緩和策を発表したことで、対ユーロでドル売りが膨らんだ。

FRBによる米国債購入規模が想定よりやや大きかったとの一部の見方から、

ユーロ買いが入ったとの声も聞かれた。この日の高 値は1.4200ドル、安値は1.3995ドル。

                           (日経新聞マネー 11/4 6:45)