43.18 (0.39%) 米国株、ダウ反落し43ドル安 過度な緩和期待後退
ナスダック半年ぶり高値
27日の米株式市場でダウ工業株30種平均は3日ぶりに反落し、
前日比43ド ル18セント(0.4%)安の1万1126ドル28セントで終えた。
米紙の報道を受け、米連邦準備理事会(FRB)による追加金融緩和策の規模が
市場の期待ほど大きくならないとの見方が出て、利益確定売りが優勢となった。
27日付の米ウォール・ストリート・ジャーナル紙が
11月2~3日の米連邦公開市場委員会(FOMC)でFRBが決めるとみられる追加の金融緩和策について
「国債の購入額は今後数カ月で数千億ドル規模になる可能性が高い」 と報じた。
FRBがより大規模な緩和を決めるとの観測が、最近までの株価上昇局面を支えてきた面がある。
報道された規模はやや控えめと市場の一部で受け止められた。
相場に高値警戒感が出ていたことも手伝い、当面の利益を確定する売りが優勢となった。
外国為替市場でドルが対ユーロなどで上昇し、ドルと逆行しやすい原油など商品先物相場が下落。
素材株やエネルギー株などの収益にマイナスとの見方から売りを誘い、相場の重荷となった。
ダウ平均の下げ幅は一時150ドルに迫る場面があった。
ただ午後はドル買いが一服したこともあり、株式相場には値ごろ感からの買いが入り、
ダウ平均は下げ幅を縮めた。
最近やや軟調だった大手銀行株が買い戻されたほか、
企業業績の底堅さなどを意識した買いがIT(情報技術)関連株などに入った。
ナスダック総合株価指数は6日続伸し、
前日比5.97ポイント(0.2%)高の2503.26と4月29日以来、約6カ月ぶりの高値で終えた。
米金融緩和への過度な期待が後退し、売りが先行したが、
次第に業績期待などからの買い戻しが優勢となった。
業種別S&P500種株価指数では全10種のうち「素材」や「一般産業」など8種が下落。
一方、「IT」と「金融」が上昇した。
ニューヨーク証券取引所(NYSE)の売買高は約10億2000万株(速報値)、
ナスダック市場(同)は約19億9000万株だった。
1株損失が市場予想より大きかった携帯電話のスプリント・ネクステルは急落。
増収増益決算を発表したドイツのソフト大手SAPは好材料出尽くし感から売られ、5%下げた。
1株利益が予想を上回った石油大手コノコフィリップスも売られ、
売上高が予想を下回った事務用品小売り大手オフィス・デポは小安い。
一方、1株利益が予想以上だった日用品大手プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)は小幅高。
売上高が予想を上回ったCATVのコムキャストは3%上げた。
前日夕に増収増益決算を発表した通信系半導体のブロードコムが急伸し、
決算で赤字幅が予想ほど拡大しなかったドイツ銀行は小高い。
(日経新聞マネー 10/28 6:47)