NY円、続落 米追加緩和巡る思惑で
27日のニューヨーク外国為替市場で円相場は続落し、
前日比30銭円安・ドル 高の1ドル=81円70~80銭で取引を終えた。
米追加金融緩和の規模が市場の期待より小さくなるとの見方が浮上したほか、
米長期金利の上昇を受け、円売 り・ドル買いが優勢だった。
米連邦準備理事会(FRB)が11月2~3日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で決める
とみられる追加緩和 策について、
27日付の米ウォール・ストリート・ジャーナル紙が
「米国債の購入額は数カ月間で数千億ドルとなる可能性が高い」などと指摘した。
FRBは追 加緩和を徐々に進め、市場の一部が予想していたほど、
一度に大規模な資産の購入はしないとの見方が広がり、ドルを買い戻す動きが強まった。
米債券市場で長期債利回りが上昇し、日米金利差が拡大したことも、円売り・ドル買いにつながった。
9月の米耐久財受注額と同月の米新築住宅販売件数がともに市場予想を上回り、
米景気の先行き不透明感がやや後退したと受け止められた。
FRBによる追加緩和が想定より小規模にとどまるとの見方を裏付ける内容として、
円売り・ドル買いを誘ったとの声が聞かれた。
ニューヨーク市場での円の安値は81円86銭、高値は81円49銭たっだ。
円は対ユーロで上昇し、前日比30銭円高・ユーロ安の1ユーロ=112円50~60銭で取引を終えた。
対ドルでのユーロ売りが波及し、円の対ユーロ相場を押し上げた。
ユーロは対ドルで続落。
前日終値の1ユーロ=1.38ドル台後半から1.37ドル台後半に水準を切り下げた。
米追加緩和が予想より小規模になるとの見方からドルが対ユーロで買い戻された。
債務不履行(デフォルト)リスクを取引するクレジット・デフォルト・スワップ(CDS)市場で、
ギリシャとポルトガルの 国債の保証料率(プレミアム)が上昇したと伝わったことも、
ユーロの売り材料だった。
この日のユーロの安値は1.3734ドル、高値は1.3831ドル。
(日経新聞マネー 10/28 6:29)