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米国株、ダウ反発で31ドル高 半年ぶり高値 ドル安再開で




25日の米株式市場で、ダウ工業株30種平均は反発した。

前週末比31ドル 49セント(0.3%)高の1万1164ドル05セントで終え、

4月29日(1万1167ドル32セント)以来、約半年ぶりの高値となった。

20カ国・地 域(G20)財務相・中央銀行総裁会議の終了を受けて外国為替市場でドル安基調が再び強まった。

輸出企業の採算向上などにつながるとして投資家心理が好転 した。

 

前週末のG20会議は共同声明で

「通貨安競争」の回避を採択して閉幕したが、

足元で進むドル安について具体的な対応を取りまとめるには至らなかった。

会議後はドル売り圧力が再び高まり、株式市場では海外販売の比率が比較的高い素材株などに

買いが優勢となった。

ドル安を背景に商品相場 が上昇したことも素材株などを押し上げた。

 

25日発表の9月の米中古住宅販売件数が453万戸(年率換算)と前月比で10%増えたことも追い風となった。

市場予想(435万戸程度)を上回る内容となり、相場の雰囲気を明るくした。

 

ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は4日続伸した。

前週末比11.46ポイント(0.5%)高の2490.85で終え、5月3日以来の高値となった。

機関投資家が運用指標として重視するS&P500種株価指数も4日続伸。

終値は同2.54ポイント(0.2%)高の1185.62と、5月3日以 来の高値圏となった。

 

業種別S&P500種株価指数(全10業種)は「素材」や「消費循環」など8業種が上げ、

「金融」と「公益」の2業種が下げた。

ニューヨーク証券取引所(NYSE)の売買高は約10億1000万株(速報値)、

ナスダック市場は約17億株(同)だった。

 

ゴールドマン・サックスが「強い買い推奨」リストに採用した銀行大手シティグループが上昇し、

大手投資ファンドへの身売り協議をしていると発表した通信機器のコムスコープが買いを集めた。

経営トップの辞任などを発表した事務用品販売大手のオフィスデポも大きく上げた。

 

一方、複数のアナリストが投資判断を引き下げたマイクロソフトが下げ、

同日発表の7~9月期決算で粗利益率が悪化した家電販売のラジオシャックの下げが目立った。

                           (日経新聞マネー 10/26 6:41)