NY円、反発  ドル売り再開で15年半ぶり高値



20日のニューヨーク外国為替市場で円相場は反発し、

前日比50銭円高・ドル 安の1ドル=81円05~15銭で終えた。

中国の利上げ発表をきっかけとしたドルの買い戻しが一巡し、

米連邦準備理事会(FRB)が追加的な金融緩和に踏 み切るとの観測を背景にドル売りが再開した。

円は一時80円84銭と、1995年4月20日以来15年6カ月ぶりの高値を付けた。

 

一部の 米有力調査会社が「FRBは(追加緩和に伴い)5000億ドル規模の米国債購入を予定しており、

購入額は増える余地がある」と指摘したと報じられた。

追加 緩和観測が改めて強まり、ユーロやオーストラリア(豪)ドルなどに対するドル売りが拡大。

対円でもドル売りが優勢になった。

 

FRBが発表した米地区連銀経済報告では、

景気の総括判断から「成長の勢いが減速している兆候が広がっている」との表現が削除された。

ただ、雇用や住宅市場の弱さなどにも言及しており、追加緩和観測の後退にはつながらなかった。

 

一方、円が80円台に上昇する場面では、日本の政府・日銀による円売り・ドル買い介入が入る

との観測からドルが買い戻され、円はやや伸び悩んだ。

 

ニューヨーク市場の円の安値は朝方に付けた81円34銭だった。

 

円は対ユーロで4営業日ぶりに大幅に反落し、

前日比1円20銭円安・ユーロ高の1ユーロ=113円15~25銭で終えた。

ドイツのメルケル首相が景気刺激策について、

「『出口戦略』に転じるのに十分な理由がある」と述べたと伝わった。

ユーロ圏経済の相対的な堅調さや金利の先高観が意識され、ユーロ買い・円売りが優勢になった。

米株式相場が大幅に反発したこともユーロ買いを誘った。

 

ユーロは対ドルで4営業日ぶりに大幅反発し、

前日の1ユー ロ=1.37ドル台前半から1.39ドル台後半に水準を切り上げた。

米国の追加緩和観測の強まりを背景にしたドル売りが膨らんだうえ、

独メルケル首相の発 言もユーロ買い・ドル売りを誘った。

ユーロは1.3991ドルまで上げ幅を広げる場面があった。

ニューヨーク市場のユーロの安値は1.3824ドルだっ た。

                         (日経新聞マネー 10/21 6:44)