NY円、反落  中国利上げでドル買い戻し



19日のニューヨーク外国為替市場で円相場は反落し、

前日比35銭円安・ド ル高の1ドル=81円55~65銭で取引を終えた。

中国の利上げ発表をきっかけに世界景気の鈍化懸念が広がり、

高金利通貨などを売って低金利通貨のドルを 買い戻す取引が優勢となった。

このため円も対ドルで下落した。

 

中国人民銀行(中央銀行)が同日早朝に、

金融機関の買し出しと預金の基準金利(期間1年)をそれぞれ0.25%引き上げると発表。

利上げにより世界経済をけん引する中国経済が伸び悩めば、世界景気の鈍化につながるとして、

高金利 通貨や資源国通貨を売ってドルを買い戻す動きが強まった。円は一時81円93銭まで下落した。

 

米当局による追加金融緩和観測を背景に、これまで対主要通貨でドル売りが進んでいた。

この日は米株式相場の大幅安もきっかけとなり、ドルを買い戻す取引が優勢になったという。

円の高値は81円43銭だった。

 

円は対ユーロで大幅に3日続伸し、

前日比1円25銭円高・ユーロ安の1ユーロ=111円95銭~112円05銭で取引を終えた。

一時111円81銭と、9 月21日以来約1カ月ぶりの円の高値を付けた。

米株式相場の大幅安を受け、投資家が運用リスクを取りにくくなるとの見方が出て、

相対的に低金利の円を買 い、金利の高いユーロを売る動きが強まった。

 

ユーロは対ドルで大幅に3日続落。

前日終値の1ユーロ=1.39ドル台前半から1.37ドル 台前半に下落した。

一時1.3713ドルと、5日以来2週間ぶりの安値を付けた。

中国の利上げをきっかけに世界の景気が伸び悩む懸念が出て、

比較的金利水準の高いユーロを売り、低金利のドルを買う動きが目立った。

この日のユーロの高値は1.3885ドル。

 

カナダドルが対米ドルで一時急落 し、1米ドル=1.0374カナダドルと、

9月下旬以来約1カ月ぶりの安値を付けた。

中央銀行であるカナダ銀行が同日、政策金利を年1%で据え置くと発表した。

据え置きは市場予想通りだったが、声明が世界の景気見通しに慎重だったうえ、

カナダの経済成長率見通しを下方修正した。

利上げの再開時期が後ずれす るとの見方から、カナダドル売りが出た。

(日経新聞マネー 10/20 6:44)