NY円 横ばい FRB議長発言で一時80円台
15日のニューヨーク外国為替市場で円相場は前日と同じ1ドル=81円 40~50銭で取引を終えた。
朝方に円は一時1ドル=80円88銭まで上昇し、前日に付けた1995年4月20日以来の高値に並んだ。
米追加金融緩和の観 測が高まった場面で、円買い・ドル売りが膨らんだ。
ただ、高値圏では日本の政府・日銀による円売り・ドル買い介入への警戒感が強まり、次第に伸び悩んだ。
ーナンキ米連邦準備理事会(FRB)議長が同日朝の講演で、米国の物価低迷に懸念を示し
「必要なら追加の金融緩和を実施する用意がある」との認識を改め て示した。
市場で強まっていた米追加緩和の観測を裏付ける内容として対主要通貨でドル売りが加速したため、
円は対ドルで上昇した。
朝方発表の9月の消費者物価指数(CPI)の上昇率は市場予想よりも小さかった。
低すぎるインフレ率を警戒するFRBが追加緩和に動く可能性が高まるとの思惑から、
円買い・ドル売りを誘った。
ただ米国債市場で長期金利の指標である10年債利回りが上昇すると日米金利差の拡大観測から、
円は上げ幅を縮小した。
米財務省は同日、議会に提出する主要国・地域の為替政策に関する半期報告書の公表を
先送りすると発表したが、円相場への影響は限られた。この日の円の安値は81円50銭。
円は対ユーロで3営業日ぶりに反発し、
前日比90銭円高・ユーロ安の1ユーロ=113円80~90銭で取引を終えた。
ダウ工業株30種平均の下落を受け投資家が運用リスクを取りにくくなるとの見方から、
低金利の円を買い比較的金利の高いユーロを売る動きが強まった。
ユーロは対ドルで3営業日ぶりに反落した。
前日終値の1ユーロ=1.40ドル台後半から1.39ドル台後半に水準を下げた。
朝方に米追加緩和観測が強まっ た場面で1.4161ドルと、1月26日以来約8カ月半ぶりの高値を付けた
ただ、米追加緩和に対する思惑が先行しドル売りが続いていたため、
FRB議長 の講演後に材料出尽くし感からドルを買い戻す動きが次第に強まり、
ユーロは下落に転じた。この日の安値は1.3937ドル。
オーストラリ ア(豪)ドルは対米ドルで一時、1豪ドル=1.0004米ドルまで上昇し、
1983年の豪州の変動相場制移行後で初めて米ドルに対して等価(パリティー) 水準を超えた。
バーナンキFRB議長の講演を受け米緩和観測が強まり、米ドルが対主要通貨で一時下落すると、
豪ドルが押し上げられた。買い一巡後は利益確 定目的の売りが出て下落した。
(日経新聞マネー 10/16 6:50)