NY円、5日続伸 FOMC議事要旨受け
12日のニューヨーク外国為替市場で円相場は5日続伸し、
3連休前の8日終値 に比べ20銭円高・ドル安の1ドル=81円65~75銭で取引を終えた。
米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨の発表を受け、
早期の追加金融緩和観測 が一段と強まったことなどを背景に円買い・ドル売りが優勢となった。
米連邦準備理事会(FRB)が午後中ごろ、9月21日に開催したFOMCの議事要旨を公表した。
米経済成長率が見通しを下回る状況が続いた場合、
長期国債の買い取りなど追加の量的緩和の実施が適切だと大半の委員が指摘していたことが明らかになった。
FOMCでは市場の「インフレ期待」を高める戦略についても議論されていた。
インフレは長期的には通貨価値の低下につながるため、
これを嫌気したドル売りが円やユーロなど主要通貨に対して出た面もあるという。
円は一時81円66銭まで上昇した。
ただ、11日のオセアニア市場で付けた81円37銭の直近高値には届かなかった。
カンザスシティー連銀のホーニッグ総裁が正午前に講演し、
追加の金融緩和に否定的な見方を示したと伝わった。
ただ、同総裁の発言としては新味に乏しいとして相場の反応は限られたという。
ニューヨーク市場での円の安値は81円97銭だった。
円は対ユーロで3日続伸し、前週末比35銭円高・ユーロ安の1ユーロ=113円80~90銭で取引を終えた。
このところほぼ5カ月ぶりの円安・ユーロ高水 準で推移していたため、
持ち高調整や利益確定目的の円買い・ユーロ売りが優勢だった。
ただ、欧州中央銀行(ECB)のトリシェ総裁が講演でユーロ圏の追加 金融緩和に消極的な姿勢を示した
と伝わると、ユーロは買い戻され、円は上げ幅を縮小した。
ユーロは対ドルで小反落。前週末終値と同じ1 ユーロ=1.39ドル台前半ながら水準をやや切り下げて終了した。
ユーロは約8カ月ぶりの高値圏で推移していたため、持ち高調整や利益確定目的の売りが優勢だった。
ただ、FOMC議事要旨を受けて米追加金融緩和の観測が一段と強まると、
ユーロ買い・ドル売りが進み、ユーロは下げ幅を縮小して終えた。
この日 のユーロの安値は1.3797ドル、高値は1.3937ドルだった。
(日経新聞マネー 10/13 6:47)