57.90 (0.53%)米国株、ダウ反発57ドル高
追加緩和期待で1万1000ドル回復、ナスダック続伸
8日の米株式市場でダウ工業株30種平均は反発し、
前日比57ドル90セント (0.5%)高の1万1006ドル48セントで終えた。
ダウ平均が1万1000ドル台に乗せるのは、5月3日以来ほぼ5カ月ぶり。
ハイテク比率が高いナス ダック総合株価指数は続伸し、
18.24ポイント(0.8%)高の2401.91と5月12日以来約5カ月ぶりの高値で終えた。
9月の米雇用統計を受け、 米金融当局による追加金融緩和の観測が一段と強まり、買いが入った。
米労働省が発表した9月の雇用統計は、非農業部門の雇用者数が9万 5000人減り、
減少幅が市場予想(1万人前後の減少)を大幅に上回った。
米景気の回復鈍化が意識され、
米連邦準備理事会(FRB)が追加の金融緩和を実施する可能性が一段と意識された。
追加緩和による景気の下支えや潤沢な投資マネーが株式市場に流入するとの期待につながった。
市場では「民間部門の雇用者数は、ほぼ予想に沿ったペースで増えている」との声も一部で聞かれた。
米雇用に対する過度に悲観的な見方が薄れたことで、買いが入ったとの指摘もあった。
非鉄大手アルコアが前日夕、米主要企業の先陣を切って7~9月期決算を発表した。
実績が市場予想を上回ったうえに、世界のアルミ需要について明るい見通し を示したことで、
来週から本格化する決算シーズンへの期待につながったとの見方も聞かれた。
アルコアは5%あまり上昇し、ダウ平均の上げを主導した。
業種別S&P500種株価指数(全10業種)は「素材」や「エネルギー」、「消費循環」など9業種が上昇し、
「通信サービス」のみが下落した。
売買高は ニューヨーク証券取引所(NYSE)が約9億4000万株(速報値)、
ナスダック市場は約19億4000万株(同)だった。
ダウ平均の構成銘柄ではアルコアのほかに、建設機械のキャタピラーや映画・娯楽のウォルト・ディズニー、
日用品のプロクター・アンド・ギャンブル(P&G)などが堅調だった。
半導体のマイクロン・テクノロジーは7%近く上昇した。
前日夕に発表した決算が大幅増収となり、最終損益が黒字に転じた。
一方、文書処理ソフトのアドビ・システムズがほぼ6%下落した。
前日にアドビとマイクロソフトの最高経営責任者(CEO)が極秘会談したと伝わり、
マイク ロソフトによるアドビ買収の思惑が浮上した。
ただ、8日付の米ウォール・ストリート・ジャーナル紙は、買収の可能性について否定的な見方を報じた。
ダウ平均では、米銀大手バンク・オブ・アメリカやJPモルガン・チェース、食品のクラフト・スーズが下げた。
(日経新聞マネー 10/9 6:35)