1ドル=82円35~45銭 一時82円11銭と15年ぶり高値




7日のニューヨーク外国為替市場で円相場は3日続伸し、
前日比50銭円高・ド ル安の1ドル=82円35~45銭で終えた。
米連邦準備理事会(FRB)による追加的な金融緩和観測がくすぶっているうえ、
8日に開く7カ国(G7)財務 相・中央銀行総裁会議を前に日本の政府・日銀が円売り介入に動きにくい
との見方から円買い・ドル売りが優勢になった。
一方、8日に米雇用統計の発表を控 え、持ち高整理目的の円売り・ドル買いも出た。

 

日本の桜井充財務副大臣が同日、円高について「為替がどう振れていくかはマーケットが決める」と発言。

五十嵐文彦財務副大臣が日本当局が9月15日に実施した円売り介入について

「自国の利益をはかるための通貨安競争を仕掛けるつもりはない」などと述べたことが伝わった。

G7を控えた時期での発言で、日本当局は介入に踏み切らないとの見方が広がった。

円は一時82円11銭と、1995年5月29 日以来約15年4カ月ぶりの高値を付けた。

 

米労働省が発表した週間の新規失業保険申請件数は市場予想に反して改善したが、

好感したドル買いは目立たなかった。

 

円は買い一巡後は伸び悩んだ。

米雇用統計の発表やG7会議を控えてドル売りに偏った持ち高を中立に戻すための円売り・ドル買いが出た。ニューヨーク市場の円の安値は82円52銭だった。

 

円は対ユーロで3日ぶりに反発し、前日比85銭円高・ユーロ安の1ユーロ=114円70~80銭で終えた。

米雇用統計やG7会議を前に、ユーロに対するドルの買い戻しが膨らみ、円にも対ユーロで買いが入った。

 

ユーロは対ドルで3営業日ぶりに小幅に反落し、

前日の1ユーロ=1.39ドル台前半と同水準ながらやや水準を切り下げた。

一時は1.4030ドルと1月 28日以来ほぼ8カ月ぶりの高値を付けた。

欧州中央銀行(ECB)のトリシェ総裁が政策金利据え置きを決めた理事会後の記者会見で

金融緩和に転じる姿勢を 見せなかったため、ユーロ買い・ドル売りが膨らんだ。

買い一巡後は短期筋による利益確定売りや持ち高整理目的のユーロ売りが出た。

この日のユーロの安値は 1.3857ドルだった。

 

英ポンドは対ドルで小幅に下げた。英イングランド銀行(中央銀行)が金融政策委員会で政策金利を据え置き、

量的 緩和策の総額を維持した。

市場の一部で量的緩和を拡大するとの見方があったことから、

発表後はポンド買い・ドル売りが入る場面があった。その後は持ち高調 整で下げに転じた。

 

スイスフランも対ドルで小幅安。フランは欧州の取引時間帯に1ドル=0.9555スイスフランまで上昇し、

ダウ・ジョーンズ通信によると対ドルの過去最高値を更新した。

ニューヨーク市場では利益確定目的の売りが優勢だった。

 

オーストラリア(豪)ドルはニューヨーク時間の早朝に1豪ドル=0.9918ドルまで買われ、

東京市場で同日付けた豪州の変動相場制移行後の高値 (0.9914ドル)を更新する場面があった。

追加緩和観測がくすぶるFRBに対し、

オーストラリア準備銀行(中央銀行)が年内に利上げするとの観測から 豪ドル買い・米ドル売りが膨らんだ。

                                   (日経新聞マネー 10/8 6:47)