一時82円75銭と15年4カ月ぶり高値




6日のニューヨーク外国為替市場で円相場は続伸し、

前日比35銭円高・ドル安 の1ドル=82円85~95銭で終えた。

米雇用指標が予想に反して悪化し、米連邦準備理事会(FRB)が

追加的な金融緩和に踏み切るとの観測を背景にした ドル売りが膨らんだ。

円は一時82円75銭と、日本の政府・日銀が9月15日に円売り介入に踏み切る直前の高値を突破し、

1995年5月末以来ほぼ15年 4カ月ぶりの高値を付けた。

 

民間雇用サービス会社オートマチック・データ・プロセッシング(ADP)が朝方に発表した

9月の全米雇用リ ポートでは、非農業部門の雇用者数(政府部門を除く)が前月比で3万9000人減少した。

市場予想は2万人程度の増加で、8日発表の9月の米雇用統計も予 想を下回るとの見方が広がった。

米雇用市場の回復力の鈍さを受け、FRBが追加緩和に動くとの思惑が強まった。

 

追加緩和観測の強まりから米国債市場では、

長期金利の指標である10年物国債利回りが1年9カ月ぶりの水準まで低下。

日米の金利差が縮小するとの見方も円買い・ドル売りを誘った。

 

一方、円の高値圏では短期筋の利益確定目的の円売り・ドル買いも出て円が伸び悩む場面があった。

この日の円の安値は83円16銭だった。

 

円は対ユーロで小幅に続落し、前日比45銭円安・ユーロ高の1ユーロ=115円55~65銭で終えた。

FRBの追加緩和観測から対ドルでユーロが買われ、円の対ユーロ相場を押し下げた。

円は一時115円64銭と5月14日以来の安値を付けた。

 
ユーロは対ドルで続伸し、前日の1ユーロ=1.38ドル台前半から1.39ドル台前半に水準を切り上げた。
一時は1.3949ドルと2月3日以来8カ月ぶ りの高値を付けた。
FRBによる金融緩和観測が強まり、ユーロ買い・ドル売りに拍車がかかった。
一方、フィッチ・レーティングスがアイルランドの国債格付 けを「シングルAプラス」に1段階引き下げ、
ユーロ売り・ドル買いが優勢になる場面があった。
この日のユーロの安値は1.3833ドルだった。
                              (日経新聞マネー 10/7 6:47)