欧州銀の財務問題が背景
9日のニューヨーク外国為替市場で円相場は小幅に上昇し、
前日比05銭円 高・ドル安の1ドル=83円75~85銭で取引を終えた。
欧州の金融機関に対する財務問題などから円がユーロに対し上昇し、
つれて対ドルでも買われた。円 は一時83円64銭まで上昇した。
欧州中央銀行(ECB)のシュタルク理事がドイツ国内の銀行は資本不足との見解を示した
と伝わったこと などを背景に、欧州の金融システム不安が改めて意識された。
米株式相場が午後に上げ幅を縮小すると、投資家が運用リスクを取りにくくなるとして
低金利の 円に買いが入りやすかった面がある。
一方、円は一時83円94銭まで下落した。
朝方発表の週間の米新規失業保険申請件数は前週から減少し、市場予想より少なかった。
7月の米貿易収支で赤字幅は市場予想以上に減少した。
米景気の鈍化に対する過度の懸念が和らぎドルを買い戻す動きが出る場面があった。
円は対ユーロで反発し、前日比40銭円高・ユーロ安の1ユーロ=106円35~45銭で取引を終えた。
欧州の金融システム不安を背景に、ユーロ売り・円買いが入った。
ユーロは対ドルで反落。前日終値の1ユーロ=1.27ドル台前半から1.27ドルちょうど近辺に下落した。
ドイツ銀行が増資を検討しているとの報道が伝わ ると、
米株式相場の伸び悩みを通じてユーロ売り・ドル買いが出たとの指摘があった。
この日の安値は1.2686ドル、高値は1.2767ドル。
オーストラリア(豪)ドルが対円で上昇。
前日終値の1豪ドル=77円ちょうど近辺から77円台前半に上げた。
同日発表の8月の豪失業率が前月から低下。
雇用情勢の改善でオーストラリア準備銀行(中央銀行)が年内に利上げを再開するとの思惑が浮上し、
豪ドル買いが入った。
英ポンドが対ドルで下落。前日終値の1ポンド=1.54ドル台後半から1.54ドル台半ばに下げた。
英中銀イングランド銀行は同日の金融政策委員会で政策 金利を市場予想通り、
現在の0.50%に据え置くと発表した。量的緩和策の総額は現状維持を決めた。
ただ英国景気の不透明感を背景に、ややポンド売りが優 勢だったという。
(日経新聞マネー 9/10 6:41)