対ユーロは反落
8日のニューヨーク外国為替市場で円相場は前日比横ばいの1ドル=83円 80~90銭で取引を終えた。
欧州財政懸念がいったん後退したことや野田佳彦財務相が為替介入の可能性に言及したことを受け、
円売り・ドル買いが出た。
一 方、米株式相場が取引終了にかけて伸び悩んだため、夕刻にかけては円に買い戻しが入った。
ポルトガル政府がこの日実施した国債入札は投資 家の一定の需要が集まり、無難な結果となった。
アイルランド政府が国有化後も損失が膨らむアングロ・アイリッシュ銀行を分割・清算する
という処理策を発表 した。
前日まで強まっていた欧州諸国の財政状況や金融機関の財務を巡る先行き不透明感がひとまず後退し、
投資家が運用リスクを取りやすくなるとの見方か ら、
投資家がこれまで買い進めてきた低金利の円やドルを売って、ユーロを買い戻す動きが強まった。
対ユーロでの円売り圧力が強く、円の対ドル相場を押し下 げた。
ニューヨーク市場では、野田財務相が衆院財務金融委員会で為替介入について言及したことが材料視され、
円売りが出たとの指摘があっ た。
日本の金融当局が金融機関に相場の状況を聞く「レートチェック」をしているとの憶測が一部で流れていた
との指摘もあった。円は一時84円05銭まで下 落した。
ただ、金融株の上昇を受けて堅調に推移していた米株式相場が取引終了にかけて上げ幅を縮小したため、
円は徐々に買い戻された。
欧 州の金融・財政問題の根本的な解決には時間がかかるとの見方も出て、
円は対ユーロでも底堅く推移し、円の対ドル相場を支えたという。円の高値は83円72 銭だった。
米連邦準備理事会(FRB)は地区連銀経済報告(ベージュブック)で、
成長の勢いが減速している兆候が広範囲に及んでいると指摘した。
ほぼ予想通りの内容と受け止められ、相場の反応は限られたという。
円は対ユーロで反落し、前日比45銭円安・ユーロ高の1ユーロ=106円75~85銭で取引を終えた。
ユーロは対ドルで反発。前日終値の1ユーロ=1.26ドル台後半から1.27ドル台前半に水準を切り上げた。
欧州財政懸念がひとまず後退したことから、ユーロ買い・ドル売りが優勢だった。
この日の高値は1.2764ドル、安値は1.2675ドル。
カナダドルが対ドルで上昇し、
前日終値の1米ドル=1.04カナダドル台後半から1.03カナダドル台後半に水準を切り上げた。
カナダ銀行(BOC、中央 銀行)が政策金利を引き上げた。ほぼ市場の予想通りだったが、
一部で金利据え置き観測も出ていたことから、利上げを受けたカナダドル買いが入った。
(日経新聞マネー 9/9 7:17)