米雇用統計控え方向感乏しい
2日のニューヨーク外国為替市場で円相場は反発し、
前日比20銭円高・ドル安 の1ドル=84円20~30銭で取引を終えた。
欧州中央銀行(ECB)理事会後にドルがユーロに対して売られ、円の対ドル相場を押し上げた。
米経済指標の 改善で円売り・ドル買いが優勢になる場面があったが、
8月の米雇用統計の発表を3日に控え方向感は乏しかった。
ECBが2日の理事会で景 気認識を上方修正したことなどを受け、対ユーロでドルが売られたことが、
円の対ドル相場を押し上げた。
米雇用統計では、焦点の民間部門の雇用者数の増加幅 が一段と縮小する見通しで、
ドルは対円で売られやすかった。ニューヨーク市場の円の高値は朝方に付けた84円07銭だった。
一方、米新規 失業保険申請件数は前週に比べ6000件減少。
7月の仮契約住宅販売指数は前月比1%低下の予想に対し、5.2%上昇した。
米景気に対する過度の警戒感が 和らぎ円売り・ドル買いが優勢になる場面があった。
ニューヨーク市場の円の安値は84円46銭で、値幅は39銭と小幅だった。
円は対ユー ロで横ばいの1ユーロ=108円05~15銭で終えた。
前日の米株高で、投資家が運用リスクを取りやすくなる
との見方から低金利の円を売ってユーロを買う 動きが活発化。
この日は利益確定目的の円買い・ユーロ売りが先行したが、
米株式相場が上昇したことを受け、円は次第に上げ幅を縮小した。
ユーロは対ドルで3日続伸し、前日と同じ1ユーロ=1.28ドル台前半で水準をやや切り上げた。
ECBが景気認識を引き上げたうえ、トリシェ総裁が理事会 後の会見で物価見通しについて
「リスクはわずかながら上方に傾いている」と発言したことを受けてユーロ買い・ドル売りが優勢になった。
ユーロは一時 1.2848ドルまで上げ幅を広げた。
その後は米雇用統計を控えた持ち高調整目的のユーロ売り・ドル買いが出て伸び悩んだ。
この日のユーロの安値は 1.2795ドルだった。
(日経新聞マネー 9/3 6:44)