株式ファンド資金流出続く

個人総悲観のタイミング待ち



8月28日(土)12時12分配信 フィスコ


月曜日(6日)はレーバーデーの為、米国株式市場は休場となる。
レーバーデーまで夏期休暇に入る人々も多く、閑散とした取引となることが予想される。
しか し9月は年を通じて最も株式相場のパフォーマンスが悪い月として知られている。
レーバーデー明けは投資家が戻ってきて出来高は増加するが、下値警戒感が高 まってくる事が予想される。

個人投資家による投資信託の資金フローは、
株式ファンドからは毎週10-40億ドルの資金流出が続いている一 方で、
債券ファンドには毎週60億ドル以上の資金が流れ込んでいる。
2008年の金融危機で株価急落に見舞われた多くの個人投資家は株式ファンドを売却 し、
現金化する動きが広がったが、金融緩和によって実質ゼロ金利となったことで
債券ファンドへの投資が拡大しているようだ。
個人投資家が株式ファンドを敬 遠しているのは、米国経済の先行き不透明感が高いほか、
金融危機で資産が大きく目減りした恐怖心や、
少なくとも過去10年に渡って株式投資が報われなかっ たという心理的な要因があるだろう。
また、ベビーブーマー世代が退職期を迎えており
株式による積極的な運用からより安全な債券での運用へと資金をシフトする動きも拍車をかけている。
株式ファンドは資金が流出すれば保有株式を売却せざるを得ず、
また債券ファンドは資金が流入すれば債券を買付けなければならないため、
個人投資家の資金シフトが債券価格や株価に与えている影響は無視できない。

全米個人投資家協会(AAII)が行っている調査では、
株式相場に強気の個人投資家は5人に一人まで低下しており、
これは金融危機後に株価が最安値をつけた2009年3月以来の水準となっている。
しばらく は同様の傾向が続く可能性が高いものの、個人投資家全体として見たとき、
上昇や下落相場において最も遅れて参加する主体であることが多い。
つまり機関投資 家やヘッジファンドは個人投資家の心理が総悲観となるタイミングを、
むしろ株式の買い時や債券の売り時を示唆するものと捉えているようだ。
9月は歴史的に も株式相場のパフォーマンスが悪いことで知られているが、
株価が一段安となれば割安株投資の良い機会ともなりそうだ。