日米金利差縮小で 一時84円台も




19日のニューヨーク外国為替市場で円相場は小幅に続伸し、

前日比05銭円 高・ドル安の1ドル=85円35~45銭で取引を終えた。

円は朝方、84円89銭に上昇し、11日に付けた約15年ぶりの高値(84円72銭)に迫る場面 があった。

米製造業の景況感など経済指標の低迷を背景に、

米債券市場で長期金利が低下したことから日米金利差の縮小観測が強まり、円買い・ドル売りが優勢 となった。

 

午前発表の8月のフィラデルフィア連銀景気指数は市場予想に反して大幅に低下し、

内訳の新規受注はマイナス幅が拡大した。

朝方 発表の週間の新規失業保険申請件数は市場予想よりも多かった。

米東部の製造業景況感の悪化や雇用情勢の厳しさが示されたことで、米長期金利が低下し円買い を誘った。

 

米国の景気懸念から米株式相場が大幅安となり、投資家が運用リスクの回避姿勢を強めた。

低金利の円が比較的金利の高いオーストラリアドルやユーロに対し上昇したため、対ドルでも上げた。

 

ただ円買いが一巡した後は、次第に上げ幅を縮小した。

日銀が追加の金融緩和に動くとの思惑が意識され、円の上昇にいったん歯止めがかかった。

 

市場では「もう一段の円高・ドル安水準にならない限り、日本政府・日銀による円売り介入はないだろう」

(為替ストラテジスト)との見方があった。円の安値は85円58銭だった。

 

円は対ユーロで続伸し、前日比35銭円高・ユーロ安の1ユーロ=109円45~55銭で取引を終えた。

米株式相場の下落を受け、投資家が運用リスクを避ける動きを強めたため、

低金利の円は比較的金利の高いユーロに対し上昇した。

 

ユーロは対ドルで続落。前日終値の1ユーロ=1.28ドル台半ばから1.28ドル台前半に下落した。

米株式相場の下落を背景に、低金利のドルは対ユーロで上昇した。この日の安値は1.2792ドル、

高値は1.2903ドル。

 

英ポンドは対ドルで小幅に下落した。

前日終値と同じ1ポンド=1.56ドルちょうど近辺で終えたが、やや水準を切り下げた。

同日発表の7月の英小売売上高 が市場予想を上回ったため、

英経済の改善期待が出てポンド買い・ドル売りが先行。

ただ、買い一巡後は利益確定目的のポンド売りが出た。

 

カナダドルが対ドルで下落。

前日終値の1米ドル=1.02カナダドル台後半から1.04カナダドルちょうど近辺に下げた。

前日までカナダドルが大幅に上昇していたため、利益確定目的のカナダドル売りが優勢となった。

                                     (日経新聞マネー 8/20 6:40)