円売り介入警戒感で
12日のニューヨーク外国為替市場で円相場は3営業日ぶりに反落し、
前日比 60銭円安・ドル高の1ドル=85円85~95銭で終えた。
日本の通貨当局による円売り介入への警戒感が広がり、円売り・ドル買いがひとまず優勢になっ た。
円の上昇が続いたため、目先の利益を確定させる円売りも出やすかった。
野田佳彦財務相が日本時間12日夕の記者会見で、為替市場の動 向について「重大な関心を持って、
極めて注意深く見守っていきたいと思っている」と述べなど、円高けん制と受け取れる当局者の発言が相次いだ。
85円台前 半で一部大口投資家が円売り・ドル買いに動いたとのうわさが出たことも、
円の下げにつながった。円は一時85円99銭まで下落した。
一方、円の高値は85円35銭だった。
円は対ユーロで3営業日ぶりに反落し、前日比50銭円安・ユーロ高の1ユーロ=110円20~30銭で終えた。
日本の通貨当局による円売り介入への警戒感が、円安・ユーロ高につながった。
ユーロは対ドルで4日続落し、前日終値の1ユーロ=1.28ドル台後半から1.28ドル台前半に水準を切り下げた。
ユーロは朝方に一時1.2780ドル と、7月22日以来の安値を付けた。
ユーロ圏の6月の鉱工業生産が予想に反して低下したうえ、
4~6月期のギリシャの実質国内総生産(GDP)が予想より 大幅に減少したことが、ユーロ売りを誘った。
世界的な景気減速懸念で投資家が運用リスクを取りにくくなり、
ユーロ買い・ドル売りの持ち高を圧縮していることもユーロ売りにつながった。
朝方発表の米国の新規失業保険申請件数は予想に反して増加した。
雇用指標の悪化は投資家のリスク回避を促 し、対ユーロでのドル買い戻しにつながった一方、
米長期金利が一時低下したためドルが売られる場面もあった。
この日のニューヨーク市場のユーロの高値は1.2874ドルだった。
(日経新聞マネー 8/13 6:31)