FOMC控え持ち高調整




9日のニューヨーク外国為替市場で円相場は3営業日ぶりに反落し、

前週末に比 べ45銭円安・ドル高の1ドル=85円90銭~86円ちょうどで取引を終えた。

米連邦準備理事会(FRB)が10日に開く米連邦公開市場委員会 (FOMC)を前に、

持ち高調整を目的としたドルの買い戻しが幅広い通貨に対して入った。

注目行事を前に持ち高を一方向に傾ける動きは限られ、様子見気分 が強かった。

 

前週末6日発表の米雇用統計で、民間部門の雇用者数の増加幅が市場予想を下回ったことなどを受けて

FRBが追加の金融緩和に 踏み切るとの観測が広がっている。

米国債利回りの低下で日米の金利差が縮小するとの見方から円は6日に

一時85円02銭とほぼ8カ月ぶりの円高・ドル安水 準を付けていた。

きょうはFOMCの結果判明を控えて、円買い・ドル売りに傾いた持ち高を調整する目的の円売りが優勢だった。

 

欧米の株式相場が総じて堅調だったことも円売りを誘った。

投資家がリスクを取りやすくなるとの見方から、

高金利通貨に対して低金利の円を売る動きが出たことも対ドルの円相場の重荷になった。

円は一時85円96銭まで下げ幅を広げた。

 

ニューヨーク市場の円の高値は朝方に付けた85円61銭で、値幅は35銭と小幅だった。

 

円は対ユーロで小幅ながら続落し、前週末比10銭円安・ユーロ高の1ユーロ=113円60~70銭で終えた。

株高を背景に円売り・ユーロ買いが出た一方、

対ユーロでドルの買い戻しが入ったことが円の対ユーロ相場を下支えした。

FOMCを控えて様子見姿勢が強く、前週末の終値を挟んだ狭い範囲での推移が続い た。

 

ユーロは対ドルで3営業日ぶりに反落し、前週末の1ユーロ=1.32ドル台後半から、

1.32ドル台前半に下げて終えた。

FOMCを 控えてドルを買い戻す動きが強まったうえ、

前週末にほぼ3カ月ぶりのユーロ高・ドル安水準を付けたことから利益確定目的のユーロ売り・ドル買いも出た。 ユーロは1.3216ドルまで売られる場面があった。

ニューヨーク市場のユーロの高値は朝方に付けた1.3259ドル。

                                         (日経新聞マネー 8/10 6:37)