米雇用減で一時85円02銭に上昇




6日のニューヨーク外国為替市場で円相場は続伸し、

前日比35銭円高・ドル安の1ドル=85円45~55銭で取引を終えた。

7月の米雇用統計で雇用者数が予想以上に減少し、米景気の先行き不透明感からドル売りが膨らんだ。

米連邦準備理事会(FRB)が金融緩和に踏み切るとの観測から、

日米金利差が縮小するとの見方も円買い・ドル売りを誘った。

円は一時85円02銭と、2009年11月27日以来ほぼ8カ月ぶりの円高・ドル安水準を付けた。

 

朝方発表の雇用統計では、非農業部門の雇用者数が前月比13万1000人減と、市場予想以上に減少した。

民間部門の雇用者数の増加幅が7万1000人で、一部の予想に届かなかったとの指摘もあり、

米労働市場の回復の遅れが意識された。

幅広い通貨に対してドル売りが広がり、朝安で始まった円相場も上昇に転じた。

 

雇用統計の悪化を受けて、

市場ではFRBが10日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で住宅ローン担保証券(MBS)の

償還資金を米国債やMBSの購入に充てる政策について議論するとの観測が強まった。

米国債市場では、長期金利の指標である10年物の米国債利回りが1年4カ月ぶりの低水準を付けた。

日米の金利差が縮小するとの見方も円買い・ドル売りを誘った。

 

一方、円が85円ちょうどの節目に接近すると円売り・ドル買い圧力が強まったといい、

買い一巡後はやや伸び悩んだ。

米株式市場で一時は160ドルに迫ったダウ工業株30種平均の下げ幅が縮小したこともあって、

円は取引終了にかけて伸び悩んだ。ニューヨーク市場の円の安値は朝方につけた86円15銭だった。

 

円は対ユーロで反落し、前日比25銭円安・ユーロ高の1ユーロ=113円50~60銭で終えた。

ユーロが対ドルで買われたことを受けて、円の対ユーロ相場は下落した。

米雇用統計の悪化を受けた円買いで朝方は112円57銭まで円高・ユーロ安が進む場面があった。

ただ、米株式相場が下げ幅を縮小したこともあって、

対ユーロで買いが一巡した後は円売り・ユーロ買いが優勢になった。

 

ユーロは対ドルで続伸し、前日の1ユーロ=1.31ドル台後半から1.32ドル台後半に水準を切り上げて終えた。

米雇用統計が予想以上に悪化したことを受け、ユーロ買い・ドル売りが優勢だった。

ユーロが3日に付けた対ドルの高値を上回ったことで

損失限定のユーロ買い・ドル売りも巻き込み一時は1.3334ドルと4月30日以来3カ月ぶりの高値を付けた。

ニューヨーク市場のユーロの安値は1.3170ドルだった。

                                        (日経新聞マネー 8/7 8:22)