米雇用不安でドル売り
5日のニューヨーク外国為替市場で円は反発し、
前日比40銭円高・ドル安の1ドル=85円80~90銭で終えた。
週間の米新規失業保険申請件数が市場予想より多かったため、
米雇用情勢の厳しさが改めて意識され、円買い・ドル売りが入った。
円は一時85円71銭まで上昇した。
新規失業保険申請件数の発表を受けて米景気の先行き不透明感が強まり、米国債利回りが低下。
金利面で投資妙味が低下したドルを売って円を買う動きが出た面もあった。
この日のニューヨーク市場での円の安値は86円23銭だった。
円は対ユーロで反発し、前日比25銭円高・ユーロ安の1ユーロ=113円25~35銭で終えた。
米新規失業保険申請件数の発表を受けて米株相場が売り優勢となったため、
投資家が運用リスクを取りにくくなるとの見方が広がった。
そのため相対的に金利の高いユーロを売って低金利の円を買う動きが出た。
早朝時間帯はユーロが高く推移した。
ドイツの6月の製造業受注が大幅に増えたと伝わり、スペインの国債入札が順調だったと受け止められた。
欧州連合(EU)の欧州委員会などがギリシャの財政赤字削減を評価する声明を発表したこともあり、
ユーロ買いが優勢だった。
ユーロは対ドルで小幅に反発。
前日夕と同じ1ユーロ=1.31ドル台後半ながら水準を切り上げた。
ドイツの製造業受注の増加など欧州の好材料に加え、
米新規失業保険申請件数がユーロ買い・ドル売りを誘った。
欧州中央銀行(ECB)のトリシェ総裁が理事会後の会見で、
欧州景気が足元で回復しているとの認識を示したことも、朝方のユーロ相場を支えた。
ただ、ユーロが上昇した場面では利益確定目的のユーロ売り・ドル買いが出たほか、
対円でのユーロ売りが対ドルでもユーロの重荷となった。
市場の注目度の高い7月の米雇用統計の発表を翌日に控え、
午後に入ると持ち高調整目的の売買でユーロは方向感が乏しくなった。
この日のニューヨーク市場のユーロの高値は1.3236ドル、安値は1.3135ドル。
(日経新聞マネー 8/6 6:37)