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米国株、ダウ平均反落し38ドル安

消費や住宅指標受け ナスダック11ポイント安



3日の米株式市場でダウ工業株30種平均は反落し、

前日比38ドル00セント(0.4%)安の1万0636ドル38セントで終えた。

個人消費や住宅関連の米経済指標が市場予想に届かなかったため、

米景気回復が先行き鈍化する可能性が改めて意識され、売り優勢になった。

日用品大手プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)など予想を下回る決算を発表した銘柄の下げが、

市場心理を冷やした面もあった。

 

ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は3営業日ぶりに反落し、

終値は11.84ポイント(0.5%)安い2283.52だった。

 

6月の米個人消費支出は前月比横ばい、仮契約住宅販売指数は2.6%低下し

製造業受注は1.2%の減少で、そろって市場予想を下回った。

米主要企業の四半期決算ではP&Gに加え、化学大手ダウ・ケミカルの業績が予想より弱い内容で、

株価は10%の大幅安となった。

受注残が大きく減った住宅建設大手DRホートンが安かったほか、

粗利益率が伸び悩むとの見方を示した高級皮革製品大手コーチが売られた。

 

ただ外国為替市場でユーロ高・ドル安が進んだため、

ドル建てで取引される原油先物は割安感から買いが入って上昇。

原油高を追い風にシェブロンやエクソンモービルなど石油株が上昇し、相場を支えた。

ダウ平均は小幅高に転じる場面があった。

 

業種別S&P500種株価指数は「素材」や「消費循環」、「金融」など8業種が下落。

「ヘルスケア」と「エネルギー」が上昇した。

売買高はニューヨーク証券取引所(NYSE)が約10億株(速報値)、ナスダック市場が19億4000万株(同)だった。

 

住宅株が軒並み下落し、DRホートンに加えてKBホームやレナーが安い。

ホームセンター大手ホーム・デポが2%下落した。

7月の米新車販売台数が小幅な伸びにとどまった自動車大手フォード・モーターが売られ、

アナリストが投資判断を引き下げた半導体製造装置大手アプライドマテリアルズ(AMAT)が下落した。

 

一方、予想を上回る四半期決算を発表した製薬大手ファイザーが5%超上昇した。   

                                     (日経新聞マネー 8/4 6:37)