米景気懸念と日米金利差縮小
3日のニューヨーク外国為替市場で円相場は反発した。
前日比70銭円高・ドル安の1ドル=85円75~85銭で取引を終えた。
一時85円67銭まで上昇し、2009年11月27日以来、約8カ月ぶりの高値を付けた。
低調な米経済指標を受け、米国の追加金融緩和の思惑が強まった。
円買い・ドル売りが進んだ。米長期債利回りの低下も、日米の金利差縮小を意識した円買い材料になった。
6月の米個人消費支出は前月比横ばいと、市場予想(0.1%増)を下回り、
雇用低迷を背景とする個人消費の減速が意識された。
同月の米製造業受注と仮契約住宅販売指数もともに市場予想より弱い内容だった。
米景気の先行き不透明感が一段と強まり、円やユーロなど主要通貨に対してドルが下落した。
この日の米紙ウォール・ストリート・ジャーナルが「FRBが次回の米連邦公開市場委員会(FOMC)で、
償還を迎える住宅ローン担保証券(MBS)の資金をMBSや財務省証券の購入に充てることを検討する」と報じた。FRBが追加の金融緩和に踏み切る可能性が出てきたとの見方から、
米長期金利の低下を見越したドル売りが対主要通貨で進んだ。
実際、米債券市場で米長期債利回りが低下したことも、日米金利差縮小の思惑を誘い、
円買い・ドル売りの材料になったとの声も聞かれた。
ニューヨーク市場での円の安値は86円04銭だった。
円は対ユーロで反発し、前日比50銭円高・ユーロ安の1ユーロ=113円45~55銭で取引を終えた。
対ドルでの円の上昇圧力が強かったため、円の対ユーロ相場が押し上げられた。
ユーロは対ドルで続伸。前日終値の1ユーロ=1.31ドル台後半から1.32ドル台前半に水準を切り上げた。
FRBが追加金融緩和に踏み切るとの思惑からユーロ買い・ドル売りが進んだ。
この日の高値は1.3247ドル、安値は1.3183ドル。
(日経新聞マネー 8/4 7:01)