対ユーロで5月以来の安値    


27日のニューヨーク外国為替市場で円相場は大幅に反落し、

前日比1円ちょうど円安・ドル高の1ドル=87円85~95銭で取引を終えた。

欧州の金融不安の後退や米金利上昇を背景に、円売り・ドル買いが優勢となった。

 

23日発表の欧州銀行の資産査定(ストレステスト)が予想の範囲内の結果となり、

足元で欧州の金融システムに対する懸念が和らいでいる。

27日は欧州の主要な金融機関であるドイツ銀行やUBSが発表した四半期決算が良好な内容だった

と受け止められた。

欧州の金融市場が安定し、投資家が運用リスクを取りやすくなるとの見方から、

円はユーロやオーストラリアドルなど高金利通貨に対して下落。対米ドルでも円は売られた。

 

米長期金利が上昇したため、日米の金利差拡大の思惑を背景とした円売り・ドル買いも出た。

5月の米S&P/ケース・シラー住宅価格指数で全米20都市の価格指数は

前年同月比で市場予想以上に上昇した。

米住宅市場の低迷が長期化するとの懸念が和らぎ、円売り・ドル買いを誘った。

円の安値は87円98銭、高値は87円26銭だった。

 

円は対ユーロで大幅に下落し、前日比1円40銭円安・ユーロ高の1ユーロ=114円20~30銭で取引を終えた。

欧州の金融システム不安の後退などから円売り・ユーロ買いが優勢となった。

ドイツの消費関連の経済指標が予想以上に改善したこともユーロの支援材料になったという。

円は一時114円42銭と5月18日以来の安値を付けた。

 

ユーロはドルに対して横ばい。前日終値と同じ1ユーロ=1.30ドルちょうど近辺だった。

欧州の金融不安の後退や欧州の経済指標改善を受けて、欧州市場ではユーロ買い・ドル売りが優勢で、

ユーロは一時1.3047ドルと5月10日以来の高値を付けた。

 

ただ、心理的節目の1.30ドルを上回る水準では利益確定目的のユーロ売りも出やすいといい、

ニューヨーク市場でユーロは安く推移する場面が目立った。

米株式相場が午後にかけてやや売り優勢となった場面で、

リスク資産を避ける目的でドルを買う動きがあったとの指摘もあった。

ニューヨーク市場でのユーロの高値は1.3046ドル、安値は1.2952ドルだった。

                                  (日経新聞マネー 7/28 6:31)