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10,229.96 Up 75.53 (0.74%)



米国株続伸、ダウ75ドル高 割安感で買い、ゴールドマン上昇



20日の米株式相場は続伸し、

ダウ工業株30種平均は前日比75ドル53セント(0.7%)高の1万0229ドル96セントで終えた。

金融大手ゴールドマン・サックスやIBMなどの2010年4~6月期決算が低調との見方から売りが先行したが、

安値圏では割安とみた買いが入り、相場を支えた。

原油先物など国際商品相場が上昇し、素材やエネルギー株が買われたことも相場を押し上げた。

 

ハイテク株の比率が高いナスダック総合指数は、前日比24.26ポイント(1.1%)高の2222.49で終えた。

取引終了後に4~6月期決算の発表を控えたアップルが2%あまり上昇した。

 

6月の住宅着工件数が前月比で2カ月連続で減少し、市場予想も下回った。

一方、着工に先行する着工許可件数は3カ月ぶりに増加に転じたため、住宅関連株に買いが入った。

需給が引き締まるとの観測から原油先物相場が上昇し、素材株などが買われたことも指数を押し上げた。

 

ゴールドマン株が悪材料出尽くし感から売り一巡後に上昇に転じ、金融株に買いが広がったことも相場を支えた。

市場ではバーナンキ米連邦準備理事会(FRB)議長が21~22日に予定している議会証言で、

米景気下支えのための追加的な金融緩和などに言及するとの思惑が買いを誘ったとの指摘も出ていた。

 

業種別S&P500種株価指数は全10業種中「ヘルスケア」を除く9業種が上昇した。

「素材」、「エネルギー」のほか、「一般産業」や「消費循環」などの上昇が目立った。

ニューヨーク証券取引所(NYSE)の売買高は約11億3000万株(速報値)、

ナスダック市場は約19億7000万株(同)だった。

 

ゴールドマンは2%あまり上昇した。

朝方に発表した四半期決算で最終損益が黒字に転じた金融大手ステート・ストリートは6%近い急伸。

四半期決算が予想を上回った米飲料大手ペプシコも買われた。

米紙が新たな最高経営責任者(CEO)の選定に入ったと報じた携帯電話大手のノキアも上昇した。

 

ダウ平均構成銘柄ではホームセンター大手のホーム・デポが3%以上の上昇となり、上昇率首位。

ディスカウントストア大手のウォルマートや非鉄大手アルコア、建機大手のキャタピラーも2%以上上げた。

 

一方、前日夕に発表した四半期決算で売上高が市場予想を下回ったIBMと

通信系半導体大手テキサス・インスツルメンツ(TI)がともに下落。

朝方発表した四半期決算で通期の見通しを引き下げた

医薬・日用品大手ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)も下げた。

ダウ構成銘柄ではファイザーやメルクといった製薬大手がそろって売られた。

                                         (日経新聞マネー 7/21 6:30)