低調な米経済指標で
15日のニューヨーク外国為替市場で円相場は大幅に続伸し、
前日比1円ちょうど円高・ドル安の1ドル=87円35~45銭で取引を終えた。
円は一時87円23銭と、7日以来約1週間ぶりの高値を付けた。
15日発表の米製造業関連の指標が低調との受け止めから
米景気の回復ペースが鈍化しているとの見方が強まり、円買い・ドル売りが優勢となった。
朝方発表の7月のニューヨーク連銀景気指数は市場予想を大幅に下回った。
同月のフィラデルフィア連銀景気指数は市場予想に反して低下するなど、
これまで米景気をけん引してきたとされる製造業が伸び悩んだと受け止められた。
前日には米連邦準備理事会(FRB)が2010年の実質成長率見通しを下方修正した。
FRBが追加の金融緩和策をとる可能性も意識されはじめており、円買い・ドル売りが入りやすかった。
米債券相場で10年債利回りが低下したため、日米金利差の縮小観測が出たことも円の支援材料だった。
米経済指標の悪化を背景に米株式相場が一時大幅安となると、
投資家が運用リスクを取りにくくなるとの思惑が出た。
低金利の円がオーストラリアドルなど高金利通貨に対し上昇した場面で、
円は対ドルでも買われた。一方、円の安値は88円29銭。
円は対ユーロで反落し、前日比55銭円安・ユーロ高の1ユーロ=113円10~20銭で取引を終えた。
スペインの国債入札が順調だったとの見方から、欧州の信用不安に対する懸念が後退し、
円売り・ユーロ買いが出た。
ユーロは対ドルで大幅に3日続伸。前日終値の1ユーロ=1.27ドル台半ばから1.29ドル台半ばに上昇した。
一時1.2955ドルと、5月10日以来、約2カ月ぶりの高値を付けた。
米経済指標の低迷を背景に、米国の超低金利政策が長期化するとしてユーロ買い・ドル売りが優勢となった。
この日の安値は1.2815ドル。
(日経新聞マネー 7/16 6:30)