日米金利差縮小で
14日のニューヨーク外国為替市場で円相場は反発し、
前日比30銭円高・ドル安の1ドル=88円35~45銭で取引を終えた。
米債券市場で長期債利回りが低下し、日米金利差の縮小を意識した円買い・ドル売りが優勢だった。
米連邦準備理事会(FRB)が昼過ぎに連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨とあわせて公表した経済見通しで、
米成長率見通しを下方修正していたことが明らかになった。
米景気の先行き不透明感が強まり、米国債への買いが膨らんだ。
米長期金利の低下を背景に、円は一時88円06銭まで上昇した。
朝方発表の6月の米小売売上高は2カ月連続で前月から減少し、市場予想も下回った。
米個人消費の回復の鈍さが意識され、円買い・ドル売りを誘ったとの声も聞かれた。
ただ、米企業の業績改善への期待から米株式相場で買いが目立った場面では、
投資家が運用リスクを取りやすくなるとの見方から、円は対ドルで上げ幅を縮める場面があった。
ニューヨーク市場での円の安値は88円66銭だった。
円は対ユーロで反発した。前日比30銭円高・ユーロ安の1ユーロ=112円55~65銭で取引を終えた。
FRBが米成長率見通しを引き下げたことが明らかになったことで、投資家のリスク回避姿勢が強まり、
相対的に金利の高いユーロに対して低金利の円が買われた。
ユーロは対ドルで小幅に続伸した。
前日終値の1ユーロ=1.27ドル台前半から1.27ドル台半ばに水準を切り上げた。
業績改善への期待で米株式相場が買い優勢だったことから、
朝方に一時1.2778ドルと5月11日以来約2カ月ぶりの高値を付けた。
欧州の財政や金融システムへの懸念も後退していたという。
5月のユーロ圏の鉱工業生産の増加率は市場予想を下回ったが、
相場の反応は限られたという。この日の安値は1.2682ドル。
(日経新聞マネー 7/15 6:39)