対ユーロは107円台に上昇
29日のニューヨーク外国為替市場で円相場は反発した。
前日比75銭円高・ドル安の1ドル=88円55~65銭で取引を終えた。
一時は88円29銭まで上昇し、5月6日以来ほぼ2カ月ぶりの円高・ドル安水準を付けた。
欧州の金融システム不安や世界的な景気減速懸念を背景に投資家のリスク回避姿勢が強まり、
円買い・ドル売りが優勢だった。米長期債利回りが低下し、日米金利差の縮小を意識した円買い・ドル売りも入った。
欧州中央銀行(ECB)が昨年実施した1年物の資金供給オペが週内に満期となり、
金融機関の資金調達条件が悪くなるとの警戒感が広がった。
欧州金融システムの先行き不透明感を受けてユーロを売って低金利の円を買う動きが強まり、
対ドルの円相場も押し上げた。
米株式市場でダウ工業株30種平均が260ドル以上の大幅安で終了。
アジアや欧州の主要株価指数も下落しており、投資家がリスクを取りにくくなる
との見方が一層強まってリスク回避の動きが加速した。
米国では6月の消費者信頼感指数が前月から低下し、市場予想を大幅に下回った。
米景気の回復の鈍さが示されたことも、円買い・ドル売りを誘ったとの指摘もあった。
米債券市場で長期金利の指標となる10年物国債利回りが約1年2カ月ぶりに心理的節目の3%を下回った。
日米金利差の縮小を受けた円買い・ドル売りも入ったという。
この日の円の安値は88円93銭だった。
円は対ユーロで大幅に8日続伸。
前日比1円70銭円高・ユーロ安の1ユーロ=107円95銭~108円05銭で取引を終えた。
一時107円30銭まで上昇し、2001年11月以来約8年7カ月ぶりの円高・ユーロ安水準を付けた。
ユーロは対ドルで続落。前日終値の1ユーロ=1.22ドル台後半から1.21ドル台後半に水準を切り下げた。
この日のユーロ安値は1.2151ドル、高値は1.2219ドルだった。
(日経新聞マネー 6/30 6:45)