日米金利差縮小の思惑


24日のニューヨーク外国為替市場で円相場は3日続伸した。

前日比20銭円高・ドル安の1ドル=89円55~65銭で取引を終えた。

米長期金利が低下した場面で、円買い・ドル売りが優勢となった。

円は一時89円22銭まで上昇し、5月下旬以来、約1カ月ぶりの高値を付けた。

 

欧米の株式相場の軟調さに加え、欧州の財政問題や景気の先行き不透明感から、

朝方に米長期金利が低下した。

日米の金利差が縮小するとの思惑から円買い・ドル売りが優勢となった。

欧米の株安を受けて、投資家が運用リスクを取りにくくなるとの見方が出て、

円はオーストラリアドルなど高金利通貨に対して上昇。対ドルでの円買いを誘った面もあるという。

 

ただ、午後に米債券市場で利益確定売りが出て米長期金利が上昇すると、

円は対ドルで上げ幅を縮めた。朝方発表の5月の米耐久財受注額は前月比の減少幅が市場予想より小さく、

週間の米新規失業保険申請件数は市場予想を下回った。

米景気が減速するとの懸念がやや後退し、小口の円売り・ドル買いが出た。円の安値は89円71銭だった。

 

円は対ユーロで小幅に5日続伸した。

前日比10銭円高・ユーロ安の1ユーロ=110円45~55銭で取引を終えた。

欧州株安などを背景に海外市場で円買い・ユーロ売りが優勢となった。

欧米のCDS(クレジット・デフォルト・スワップ)市場で、

ギリシャ国債のデフォルト(債務不履行)リスクを保証する保証料率(プレミアム)が上昇した。

欧州の金融システム懸念が意識されたことも円買いを誘った。


 ただ、持ち高調整目的のユーロ買いが対ドルや英ポンドなどで出て、

これにつれ円は対ユーロで伸び悩んだという。

 

ユーロはドルに対して続伸した。

前日終値の1ユーロ=1.23ドル台前半と同水準ながらやや水準を切り上げた。

欧州の株安や金融システム不安などを背景に、早朝にかけてユーロ売り・ドル買いが優勢だった。

しかし、持ち高調整目的の大口のユーロ買い・ドル売りが出たといい、

ニューヨーク市場ではユーロは高く推移する場面が目立った。

ユーロの高値は1.2388ドル、安値は1.2261ドルだった。

                               (日経新聞マネー 6/25 6:35)