FRBの慎重な景気認識受け



23日のニューヨーク外国為替市場で円相場は続伸した。

前日比75銭円高・ドル安の1ドル=89円75~85銭で取引を終えた。

一時は89円73銭まで上昇し、5月25日以来ほぼ1カ月ぶりの円高・ドル安水準を付けた。

米連邦準備理事会(FRB)が米連邦公開市場委員会(FOMC)後の声明で

米景気にやや慎重な見方を示したことから、円買い・ドル売りが優勢となった。

 

政策金利の据え置きを決めたFOMC後の声明でFRBは「景気回復は継続している」としながらも、

前回4月末のFOMC開催時に比べ米雇用や住宅市場の回復の勢いが弱いことを示唆した。

市場ではFRBの景気認識は予想より弱かったとの受け止め方が多く、

米景気回復の鈍さが意識されるとともに利上げ再開が先送りになるとの見方が強まり、

円やユーロなどの対主要通貨でドル売りが出た。

 

米債券市場で長期債利回りが低下したため、

日米の金利差縮小を意識した円買い・ドル売りも入ったとの声が聞かれた。

朝方発表の5月の米新築住宅販売件数が市場予想を大幅に下回ったことも、円買い・ドル売り材料だったという。

 

ニューヨーク市場での円の安値は90円30銭だった。

 

円は対ユーロで4日続伸。前日比55銭円高・ユーロ安の1ユーロ=110円55~65銭で取引を終えた。

対ドルでの円買い圧力が強かったことから、対ユーロの円相場も押し上げられた。

                                

ユーロは対ドルで4営業日ぶりに反発。前日終値の1ユーロ=1.22ドル台後半から1.23ドル台前半に上昇した。

FOMC後の声明などを受け、ユーロ買い・ドル売りが優勢だった。

ニューヨーク市場での高値は1.2344ドル、安値は1.2209ドル。

 

英ポンドは対ドルで上昇。前日終値の1ポンド=1.48ドル台前半から1.49ドル台半ばに水準を切り上げた。

イングランド銀行(英中央銀行)が公表した6月9~10日開催の金融政策委員会の議事録で、

8委員のうち1人が利上げを主張していたことが明らかになり、ポンド買い材料となった。

                                      (日経新聞マネー 6/24 6:56)