米株安で下げ渋り


21日のニューヨーク外国為替市場で円相場は6営業日ぶりに下落し、

前週末比40銭円安・ドル高の1ドル=91円05~15銭で取引を終えた。

中国が人民元相場の弾力性を高めると発表したことで、中国景気の回復力の強さが確認できたとの見方が広がった。

米株式相場が上昇した場面で投資家が運用リスクを取りやすくなるとの思惑が強まり、

低金利の円は比較的金利の高いオーストラリアドルなどに対して売られ、対ドルでも下げた。

 

中国当局が人民元相場の上昇容認ととれる方針を示したことについて、

市場では「当局が景気回復に自信を持っている表れ」との受け止め方が聞かれた。

中国経済の伸びが世界景気をけん引するとの見方などから、アジアや欧州の主要株価指数が上昇。

ニューヨーク市場も円売り・ドル買い優勢で始まった。

米株式市場でダウ工業株30種平均が一時140ドル超上げると、円は一時91円39銭まで下げ幅を広げた。

 

ただ、高く始まった米株式相場が取引終了にかけ下落に転じたため、

円は対ドルで下げ渋る展開となった。円の高値は90円89銭だった。

 

円は対ユーロで続伸し、前週末比25銭円高・ユーロ安の1ユーロ=112円10~20銭で取引を終えた。

米株式相場が一時上昇したため、低金利の円は比較的金利の高いユーロに対し売りが先行した。

ただ米株式相場の下落に伴い、運用リスク回避の円買い・ユーロ売りが優勢となって終えた。

 

ユーロは対ドルで続落。前週末終値の1ユーロ=1.23ドル台後半から1.23ドル台前半に下落した。

格付け会社フィッチ・レーティングスが21日、仏銀行大手BNPパリバの長期格付けを引き下げた。

欧州の金融機関に対する財務懸念が強まり、ユーロ売り・ドル買いが出た。

この日の安値は1.2303ドル、高値は1.2398ドル。

 

オーストラリア(豪)ドルは対米ドルで上昇。前週末終値の1豪ドル=0.87米ドル台前半から同後半に買われた。

中国が人民元相場の弾力性を高めると発表したため、中国の景気回復で、

オーストラリアの資源などの輸出が伸びるとの思惑から豪ドル買いが入った。

                                          (日経新聞マネー 6/22 6:50)