米景気の回復鈍化懸念で


17日のニューヨーク外国為替市場で円相場は上昇し、

前日比45銭円高・ドル安の1ドル=90円95~91円05銭で取引を終えた。

雇用関連など市場予想を下回る米経済指標を受けて、円買い・ドル売りが優勢になった。

欧州諸国の財政への警戒感がやや後退し、ドルが対ユーロで売られたことも円相場を支えた。

 

朝方に米労働省が発表した週間の米新規失業保険申請件数が市場予想に反して前週比で増加した。

フィラデルフィア連銀の製造業景気指数も市場予想を大幅に下回り、

米経済の回復が鈍化するとの懸念から円買い・ドル売りが優勢になった。

 

円が91円ちょうどの節目を突破すると、損失限定の円買い・ドル売りも巻き込んだ。

円は一時90円51銭と、5月27日以来の円高・ドル安水準まで買われた。

 

この日のニューヨーク市場の円の安値は、朝方に付けた91円35銭。

 

円は対ユーロで小幅に反落し、前日比20銭円安・ユーロ高の1ユーロ=112円70~80銭で終えた。

スペインが実施した10年と30年の国債入札が無難な結果となり、財政に対する過度の警戒感が後退した。

欧州連合(EU)首脳会議で、域内の銀行システムの健全性を点検するストレステスト(資産査定)の

結果を公表すると決めたこともユーロ買いを誘った。

 

ユーロは対ドルで反発し、前日終値の1ユーロ=1.23ドル台前半から同後半に水準を切り上げた。

欧州諸国の財政に対する警戒感の後退に加え、

米経済指標が予想を下回ったことからユーロ買い・ドル売りが優勢になった。

ユーロは一時1.2413ドルと、5月28日以来のユーロ高・ドル安水準まで買われた。

この日のユーロの安値は1.2339ドルだった。

 
スイスフランは対ユーロで大幅に上昇。
前日夕の1ユーロ=1.39スイスフラン台前半から、1.37スイスフラン台後半に水準を切り上げた。
スイス国立銀行(中央銀行)のヒルデブランド総裁が金融政策決定会合後の会見で
ユーロ買い・スイスフラン売りの介入を続行する方針を示した。
ただ、声明から「ユーロに対しての過度のスイスフラン高は断固として阻止する」との表現は削除されたため、
介入観測が後退しスイスフラン上昇につながった。
                                        (日経新聞マネー 6/18 6:38)