欧州不安で買いも伸び悩み
16日のニューヨーク外国為替市場で円相場は前日比横ばいの1ドル=91円40~50銭で取引を終えた。
欧州の財政不安などを背景に投資家がリスク回避姿勢をとったため、対ドルで円が買われる場面があった。
ただ米株式相場が底堅く推移したことなどから、午後にかけては伸び悩んだ。
欧州連合(EU)や国際通貨基金(IMF)などがスペイン支援を準備しているとスペイン紙が報じたことを受け
欧州市場でユーロ売りが優勢になる場面があった。
財政問題悪化への懸念が改めて意識され、市場参加者がリスク資産を手じまい低金利の円を買った。
5月の米住宅着工件数や住宅着工許可件数が大幅に減少したことが投資家のリスク回避につながり、
円買い・ドル売りを促した面もあった。円の高値は91円09銭だった。
ただ、前日大きく上げた米株が小幅ながらも高く終えたため、リスク回避目的の円買いも続かなかった。
円は前日終値近辺に戻して終えた。
円は対ユーロで5営業日ぶりに反発。
前日比25銭円高・ユーロ安の1ユーロ=112円50~60銭で取引を終えた。
スペイン支援の思惑から欧州市場で円買い・ユーロ売りが進んだ流れを引き継いだ。
対ドル相場と同様にニューヨーク市場で円は伸び悩んだ。
ユーロは対ドルで3営業日ぶりに反落。
前日と同じ1ユーロ=1.23ドル台前半ながら、やや水準を切り下げた。
スペインの財政問題を手掛かりに主に欧州市場でユーロは売られた。
米株が底堅い動きだったため、ニューヨーク市場では下げ渋った。
ユーロの売り持ち高が大きく積み上がっているといい、買い戻しがユーロ相場を下支えした面もあった。
この日のユーロの安値は1.2255ドルだった。
(日経新聞マネー 6/17 6:41)