午後の米株安で

9日のニューヨーク外国為替市場で円相場は反発した。

前日比20銭円高・ドル安の1ドル=91円20~30銭で取引を終えた。

米株式相場が 午後に売り優勢となった場面で、投資家が運用リスクを取りにくくなるとの見方が広がった。

円が高金利通貨に対して買われ、対ドルでも上昇した。

 

米株式市場でダウ工業株30種平均が一時100ドルを超える大幅高になった後に下げに転じたことが、

円買い・ドル売りにつながった。

午前中に対円などで買 われたユーロが、根強い欧州の財政懸念などを背景に次第に売り優勢となった。

対ユーロでの円高につれて、円は対ドルで上昇した面もあった。

 

バーナンキ米連邦準備理事会(FRB)議長が議会証言で、米景気は緩やかに回復するとの見通しを示した。

米地区連銀経済報告(ベージュブック)でFRBは 「全12地区で経済活動は引き続き改善した」

との総括判断を示した。

議長証言やベージュブックは新味に乏しいとして相場の反応は限られた。

円の高値は91 円06銭、安値は91円67銭だった。

 

円は対ユーロで反発し、前日比15銭円高・ユーロ安の1ユーロ=109円30~40銭で取引を終えた。

米株安や欧州の財政懸念などから、午後に円買い・ユーロ売りが優勢となった。

 

中国の5月の輸出額が大幅増になったとの報道を受けて世界的な景気減速懸念が後退。

投資家が運用リスクを取りやすくなるとの見方から円売り・ユーロ買いが先行した。

欧州の株式相場が総じて堅調だったため、ユーロの買い戻しを誘う場面があった。

 

ユーロはドルに対して横ばい。

前日と同じ1ユーロ=1.19ドル台後半で終えた。

世界的な景気回復期待や欧州の株高を手掛かりにユーロ買いが先行し、ユー ロは1.2074ドルまで上昇した。

ただ、午後の米株相場の下落を受けて、

投資家のリスク回避姿勢が強まるとの見方からドル買いが優勢となり、

ユーロは上 げ幅を縮めた。ユーロの安値は1.1973ドルだった。

                                      (日経新聞マネー 6/10 6:35)