米株安や欧州懸念で



4日のニューヨーク外国為替市場で円相場は3営業日ぶりに反発し、

前日比80銭円高・ドル安の1ドル=91円85~95銭で取引を終えた。

5月の米雇用統計で民間部門の雇用増加が弱かったとの受け止め方から米株式相場が急落。

投資家が運用リスクの回避姿勢を強め、

低金利の円が比較的金 利の高いユーロなどに対して買われたため、対ドルでも円が上昇した。

 

南欧などの財政危機が中・東欧に広がるとの懸念も円相場を押し上げた。

新政権が発足したばかりのハンガリーで「財政状況が従来考えられていたより深刻」

との政府関係者の発言が伝わった。

ギリシャが昨秋の政権交代後に前政 権の統計粉飾を明かし、信用不安につながった経緯がある。

ハンガリーでも今後、財政問題が意識されるとの思惑が出た。

ハンガリーはユーロ圏ではないが、欧 州全体の問題としてユーロの売り材料になった。

 

市場参加者の間では、一部の仏大手銀行の経営不振の観測も流れたといい、

欧州金融システムへの不透明感を強めた面もある。

円は対ユーロで急伸し、つれて対ドルでも上昇した。円は一時91円42銭まで上昇した。

一方、円の安値は92円75銭。


円は対ユーロで大幅に続伸し、

前日比2円70銭円高・ユーロ安の1ユーロ=109円95銭~110円05銭で取引を終えた。

財政問題が中・東欧へ広がる警戒感などから、円買い・ユーロ売りが優勢だった。

 

ユーロは対ドルで急落。前日終値の1ユーロ=1.21ドル台後半から1.19ドル台後半に下げた。

節目とみられた1.20ドルを割り込み、一時は 1.1955ドルと2006年3月以来の安値を付けた。

南欧の財政問題が広がるとの懸念が出て、欧州市場でユーロ売り・ドル買いが強まった流れを引き継い だ。

1.20ドルを割り込む局面では損失限定目的のユーロ売り・ドル買いも出て、

下げが加速した。ユーロの高値は1.2081ドルだった。

 

ハンガリーの通貨フォリントが対ドルで急落。

前日終値の1ドル=231フォリント台後半から240フォリント台後半に下げ、

09年3月以来1年3カ月ぶりの安値水準を付けた。

 

スイスフランが対ユーロで大幅に上昇。

前日終値の1ユーロ=1.40スイスフラン台後半から1.39スイスフランちょうど近辺に水準を切り上げた。

欧州の財政問題を背景に、相対的に安全な投資先とされるスイスフランに逃避的な買いが入った。

                                          (日経マネー 6/5 7:09)