菅氏代表選出馬や雇用統計控え
3日のニューヨーク外国為替市場で円相場は続落し、
前日比55銭円安・ドル高の1ドル=92円65~75銭で取引を終えた。
鳩山 由紀夫首相の退陣表明や菅直人副総理・財務相の民主党代表選出馬を手掛かりに、
アジア・欧州市場で円が売られた流れを引き継いだ。
円は 92円台後半に下げて始まった後、弱含みの展開となった。
菅氏が首相に就任した場合に円安政策を推進するとの思惑が、引き続き円の重荷となった。
あす4日 発表の5月の米雇用統計が予想以上に改善するとの思惑が、
円売り・ドル買いにつながった面もあった。
ニューヨーク市場での円の安値は92円77銭。ロンド ン市場では92円81銭と、
5月18日以来の安値を付ける場面があった。
朝方発表の民間雇用サービス会社オートマチック・データ・プロ セッシング(ADP)が発表した
5月の全米雇用リポートでは民間雇用者数の増加幅が予想を下回り、
5月の米サプライマネジメント協会(ISM)非製造業景況感指数はわずかながら市場予想に届かなかった。
指標発表を受け、円買い・ドル売りがやや優勢になったとの声があった。
米株式相場が一時下げに転じたため、投資家が運用リスクを取りにくくなるとの見方から
低金利の円が下げ渋る場面もあった。ニューヨーク市場での円の高値は92円23銭だった。
円は対ユーロで反発し、前日比15銭円高・ユーロ安の1ユーロ=112円65~75銭で取引を終えた。
市場の一部で欧州中央銀行(ECB)の利下げのうわ さが聞かれたという。
欧州の財政や経済問題の根深さが意識されたこともあり、ユーロ売りを誘った。
あすの米雇用統計発表を前に、持ち高調整でユーロを売る 動きもあった。
ユーロは対ドルで反落し、前日夕の1ユーロ=1.22ドル台半ばから1.21ドル台後半に水準を切り下げた。
対円でのユー ロ相場同様、欧州の財政問題を手掛かりとした売りや
雇用統計発表前の持ち高調整の売りが出た。ユーロの安値は1.2152ドル。高値は1.2275ドル だった。
(日経新聞マネー 6/4 7:27)