米株安でリスク回避の買い
1日のニューヨーク外国為替市場で円相場は小幅に上昇した。
3連休前の5月28日に比べ、15銭円高・ドル安の1ドル=90円 85~95銭で取引を終えた。
米株式相場が取引終了にかけて軟調に推移し、
投資家が運用リスクを回避するとの見方から円買い・ドル売りが優勢になった。
円相場は前週末の終値を中心に、荒い値動きとなった。
米サプライマネジメント協会(ISM)が発表した5月の製造業景況感指数が市場予想ほど悪化せず、
米経済の回復期待から朝方は円売り・ドル買いが優勢になった。円は91円46銭まで売られる場面があった。
一方、フランス国債の格下げのうわさが広がるなど、欧州の財政問題に対する警戒感は根強い。
対ユーロでリスク回避目的の円買いが入ったことが、対ドルでも 円相場を支えた。
米株式相場が取引終了にかけて下げに転じ、大幅に続落したことも円買いを誘った。
ニューヨーク市場の円の高値は朝方に付けた90円82銭 だった。
円は対ユーロで続伸し、前週末に比べ60銭円高・ユーロ安の1ユーロ=111円20~30銭で終えた。
フランスが格下げされると のうわさや、ユーロ圏の銀行財務に対する懸念から
円買い・ユーロ売りが優勢だった。
ロンドン市場で109円77銭と節目の110円を突破した反動で、
一時 は利益確定目的の円売り・ユーロ買いが膨らみ、円は112円86銭まで売られた。
その後は米株安もあって、円は対ユーロで買われた。
ユーロは対ドルで続落し、前週末の1ユーロ=1.22ドル台後半から同前半に水準を切り下げた。
ロンドン市場で1.2110ドルと4年1カ月ぶりの安値を付けた反動で、
朝方は1.2355ドルまで買われる場面があった。
もっとも買いは続かず、米株安もあってその後は売りが優勢になった。
カナダドルは対米ドルで売りが優勢だった。
1米ドル=1.05カナダドル台半ばと、前週末の1.05カナダドル台前半から水準を切り下げた。
カナダ中央銀行が1日に主要7カ国(G7)で金融危機後初の利上げに踏み切り、
買いが優勢になる場面があったが続かなかった。
(日経新聞マネー 6/2 7:03)