米株安も週末の持ち高調整で
28日のニューヨーク外国為替市場で円相場は横ばいとなり、
前日比変わらずの1ドル=91円00~10銭で取引を終えた。
スペイ ンの格下げや米株安などを受けて投資家が運用リスクを回避したため、
低金利の円が買われる場面があった。
一方、3連休を前にした持ち高調整の売りなども出 て、円は伸び悩んで終えた。
午後に格付け会社フィッチ・レーティングスがスペインの格付けを最上級の「トリプルA」から
「ダブルAプラ ス」に引き下げたと発表した。
欧州の財政問題が改めて意識され、ユーロが幅広い通貨に対して売られた。
投資家がリスク回避姿勢を強め、米株式相場が下げ幅 を広げたこともあり、円は対ドルで買われた。
5月のシカゴ購買部協会景気指数(PMI)が前月比で低下したことがやや円買い・ドル売り材料となった
との見 方もあった。円は90円60銭まで上げる場面があった。
米市場はメモリアル・デーの祝日となる31日が休場で、
3連休となる。この日は月末でドル資金を手当てするため、
幅広い通貨に対してドル買いが入っていたといい、円は引けにかけて上げ幅を縮小した。
この日の円の安値は91円32銭だった。
円は対ユーロで反発し、前日比75銭円高・ユーロ安の1ユーロ=111円80~90銭で取引を終えた。
ユーロ買い戻しが目立った欧州市場から一転、ニューヨーク市場ではスペインの格下げを受けて
ユーロが売られた。週末で投資家がユーロの買い持ちを手じまった面もあった。
ユーロは対ドルで反落し、前日夕の1ユーロ=1.23ドル台後半から1.22ドル台後半に下落した。
フィッチによるスペイン格下げを受け、一段の格下げの 可能性が意識されたことなどが
ユーロ売りを誘ったという。ユーロの安値は1.2265ドル。高値は1.2417ドルだった。
(日経新聞マネー 5/29 6:38)