対ユーロでの上昇につれ



26日のニューヨーク外国為替市場で円相場は続伸した。

前日比30銭円高・ドル安の1ドル=89円85~95銭で取引を終えた。

ユーロ圏諸 国の財政や金融システムに対する懸念などを背景とした円買い・ユーロ売りが続き、

対ドルでの円の上昇につながった。

 

スペインの一部銀行の 経営不安などが欧州の金融システムの混乱につながりかねないとの見方から、

ユーロが円など対主要通貨で売られる流れが続いた。

午後に英フィナンシャル・タ イムズ(FT)紙(電子版)が

「中国がユーロ圏諸国の国債保有に関する方針を見直している」と報じると、

中国が外貨準備に占めるユーロの比率を下げるとの思惑が強まった。

ユーロが対円で一段安となり、円は対ドルでも上昇した。

 

4月の米新築住宅販売件数が市場予想を上回り、

米住宅市場の底入れ期待から円売り・ドル買いが優勢となる場面もあった。

円の高値は89円81銭、安値は90円68銭だった。

 

円は対ユーロで大幅に3日続伸した。

前日比1円85銭円高・ユーロ安の1ユーロ=109円45~55銭で取引を終えた。

ユーロ圏の金融システムなどへの懸念や、中国など各国中銀のユーロ離れが進むとの思惑から

円買い・ユーロ売りが優勢となった。

 

ユーロはドルに対して3日続落した。

前日終値の1ユーロ=1.23ドル台半ばから1.21ドル台後半に下落した。

欧州の金融不安などを背景に、ユーロ売り・ドル買いが優勢となった。

ユーロの安値は1.2166ドル、高値は1.2320ドルだった。

                                     (日経新聞マネー 5/27 6:44)