対ユーロも大幅高



20日のニューヨーク外国為替市場で円相場は大幅に3日続伸し、

前日比2円05銭円高・ドル安の1ドル=89円60~70銭で取引を終えた。

米株安を受けて投資家が運用リスクを回避する動きを強め、相対的に金利の低い円が買われた。

米長期金利が低下したことも円買い・ドル売りを誘った。

円は88円95銭と3週間ぶりの円高・ドル安水準を付ける場面があった。

 

米株式市場でダウ工業株30種平均が2月10日以来の水準まで下落。

国際商品相場も軟調だった。

投資家がリスク回避姿勢を強め、資源国通貨や高金利通貨、新興国通貨に対する円買いが膨らみ、

円の対ドル相場も押し上げた。

 

朝方発表の米新規失業保険申請件数が市場予想に反して増加。

米調査会社コンファレンス・ボードが発表した4月の米景気先行総合指数も市場予想に反して

前月比で低下した。米経済の回復が鈍化するとの見方も円相場を押し上げたという。

 

ニューヨーク市場の円の安値は朝方に付けた90円92銭だった。

 

円は対ユーロで大幅に反発し、前日比1円90銭円高・ユーロ安の1ユーロ=111円95銭~112円05銭で終えた。

欧米株安や国際商品相場の下落で、リ スク回避目的の円買い・ユーロ売りが膨らんだ。

ギリシャの官民二大労組連合組織が、

政府の緊縮財政策に反対するゼネストを実施し同国の財政再建に対する不透明感が意識されたことも

ユーロ売りを誘った。

一時は109円47銭と、2001年11月以来8年半ぶりの円高・ユーロ安水準を付けた。

 

ユーロは対ドルでは続伸し、前日の1ユーロ=1.24ドル台前半から同後半に水準を切り上げた。

世界的な株安や欧州の財政不安を背景にユーロ売りが先行 し、一時は1.2296ドルまで下げた。

ただ、投資家がリスク資産への投資を手じまったことを受け、

オーストラリア(豪)ドルやブラジルレアルなど資源国 や新興国通貨に対してユーロが買われ、

対ドルでも上昇に転じた。一時は1.2598ドルと1週間ぶりのユーロ高・ドル安水準を付けた。

                                            (日経新聞マネー 5/21 6:41)