ユーロ、対ドルで1年半ぶり安値



14日のニューヨーク外国為替市場で円相場は続伸し、

前日比30銭円高・ドル安の1ドル=92円40~50銭で取引を終えた。

米株安を受けて、投資家が運用リスクを回避するとの見方から相対的に金利の低い円が買われた。

米長期金利が低下したことも円買い・ドル売りを誘った。

一方、 91円台後半に上昇した局面では円の上値が重くなり、取引終了にかけて伸び悩んだ。

 

欧米の株式相場や国際商品相場の下落で投資家がリスクを回避するとの観測が広がり、

金利の高い主要通貨に対して円買いが進んだ。

日米金利差が縮小し、投資妙味が薄れたとの見方も円売り・ドル買いを誘った。

円は一時、91円80銭まで買われた。

 

一方、92円ちょうどよりも円高の水準では買いが入りにくかったことから、

次第に利益を確定する目的の円売り・ドル買いが優勢になった。

この日の円の安値は朝方に付けた92円66銭だった。

 

円は対ユーロで大幅に続伸し、前日比1円90銭円高・ユーロ安の1ユーロ=114円30~40銭で終えた。

 

フランスのサルコジ大統領が7日の欧州連合(EU)の首脳会議で、

ドイツのメルケル首相に対し仏のユーロ圏離脱をちらつかせながら

ギリシャ支援実施を迫っ たと14日付のスペイン紙が報じた。

同紙はサパテロ首相周辺が明らかにしたとし、スペイン政府は否定したが、

ユーロの売り材料として意識された。

 

前日にはボルカー元米連邦準備理事会(FRB)議長が

「ユーロは現在より統合を強化するか緩めるかを決めなければならなくなる」と発言しており、

共通通貨 ユーロの信認が低下するとの懸念が強まった。

欧州諸国の緊縮財政がユーロ圏経済の成長鈍化につながるとの見方も引き続きユーロの重荷になった。

 

円は一時113円50銭とほぼ1週間ぶりの円高ユーロ安水準を付けた。

 

ユーロは対ドルで大幅に4日続落し、

前日夕の1ユーロ=1.25ドル台前半から1.23ドル後半に水準を切り下げた。

欧州の財政不安やユーロの信認低下に 対する警戒感がユーロ売り・ドル買いを誘った。

ユーロは1.2354ドルと2008年10月以来1年半ぶりのユーロ安・ドル高水準まで売られ、

同年9月の 「リーマンショック」後の最安値に迫る場面があった。


朝方は日米欧の主要7カ国(G7)の財務相が電話協議したことを受け、

下げ幅を縮小する場面があった。この日のユーロの高値は1.2535ドルだった。

                                          (日経新聞マネー 5/15 7:59)