At 4:04PM EDT: 10,782.95
113.96 (1.05%)米国株、ダウ平均反落で113ドル安 引け前に下げ拡大 ナスダック30ポイント安
13日の米株式市場でダウ工業株30種平均は反落し、
前日比113ドル96セント安の1万0782ドル95セントで終えた。
前日 終値を挟んでもみ合う場面が長かったが、取引終了前に下げ幅を広げた。
特段の悪材料はなかったが、前日に大幅高となった後で、
ハイテク株中心に利益確定売 りが出やすかったという。
ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は4営業日ぶりに反落し、
同30.66ポイント安の2394.36で終えた。
ハイテクのほか小売株などに売りが出た。
前日夕に好決算や強気な業績見通しを発表した
ネットワーク機器大手シスコシステムズが材料出尽くし感から売られ、
業績見通しが予想を下回った百貨店大手コールズも下落した。
一方、証券会社のアナリストが買い推奨した鉄鋼大手USスチールが上昇し、
非鉄大手アルコアなど素材株の一角も買われた。
売り買いが交錯し、主な株価指数は方向感に乏しくもみ合う場面が目立った。
これといった取引材料がない中、引け前に売りが膨らみ、相場はこの日の安値圏で引けた。
前週6日に相場が急落してからあまり時間がたっておらず市場参加者が神経質になっており、
「相場がいったん下げ始めると売りで反応しやすい」との声が聞かれた。
業種別S&P500種株価指数では全10種のうち「通信サービス」を除く9業種が下落。
「消費循環」や「金融」などの下げが目立った。
ダウ平均構成銘柄で はアルコアを除く29銘柄が下げた。
ニューヨーク証券取引所(NYSE)の売買高は約12億株(速報値)、
ナスダック市場(同)は約22億4000万株 だった。
シスコシステムズは4%超下げ、ダウ平均構成銘柄で下落率首位。
コールズが6%近く下落。
米連邦検察当局が住宅ローン関連証券の取引に絡み捜査に乗り出したと米紙が報じた
JPモルガン・チェース、シティグループ、ドイツ銀行、UBSはすべて下落した。
最高経営責任者(CEO)が2010年の黒字を予想していると述べた
自動車大手フォード・モーターは約2%安。
東京市場の大引け後に10年3月期決算とあわせて発表した11年3月期の連結最終損益見通しが
市場予想を下回ったソニーの米預託証券(ADR)は5%下げた。
一方、USスチールが約2%上昇。
ドイツのソフトウエア大手SAPが買収すると発表した米ソフト大手サイベースは急伸した。
プリペイド携帯電話サービスの新商品を投入すると発表した通信のスプリント・ネクステルが高い。
アルコアは約3%高となった。
(日経新聞マネー 5/14 6:47)